お塩の製造や供給が 国家の重要な役割の一つであることは 古代から現代に至るまで同じです |
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今、ほとんどの食塩は化学工業的製法で作られています。
しかし、純粋に海の水を蒸発させて作る本当の「自然海塩」もあるのです。 自然の豊かな海岸に広がる「塩田」(粘土質の浅い池)に海水が導かれます。 そして風と太陽が、その塩水を乾かします。 すると、生き生きした塩水の池から、白く輝く結晶が現われるのです。 塩作りの職人によってそれが集められます。 この塩の味こそ、私たちが本能的に求めるものです。 私たちの体には、この地球上でもっとも複雑多種なミネラル(無機質)が必要です。 人間の内部の海、つまり体液を完全に復活させる力を持つのは、海洋の塩だけです。 苦労をおしまずに、注意深く取り出した自然海塩は、最上の味わいがあります。 それは生理学的にみて、必須のミネラル混合物です。 これに比べて普通の食卓塩はみんな、人工的で、悲しむべきものにすぎません。 海の水には、92種類もの豊富なミネラルが含まれています。 しかし工業的に精製された塩には、ほとんど2種類しか残されていない。 精製食卓塩は、むしろ「低品質」の塩なのです。 それに対して、本当の自然海塩は良質で、生命に欠かせないものです。 生物学や医療の研究機関は、食物中の多量ミネラルや徴量ミネラルに注目しています。 [訳註(以下同)多量ミネラルは、人体に比較的多量に必要なミネラル。
自然海塩にはそれらがすべて含まれています。カルシウム、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、塩素、イオウなど。 徴量ミネラルとは、その他の鉄、銅、コバルト、ヨウ素など多数。 徴量ミネラルは、微量元素と表現されることもある]。 それは人間にとって、健康か病気か、生か死か、を左右するカギなのです。 これから、自然海塩のミネラルが私たちの心身の機能を助け、 正常に保つことを明らかにします。 |
「きれいな、純粋な塩」という、いかがわしい食べ物「精製塩」と「食塩」について
「精製塩」と「食塩」は、製法が異なります・「精製塩」は、塩事業センターが扱う塩です。・製法工程 溶解、立釜法 乾燥、混合(5.さらに炭酸マグネシウムを“混合”) ・原料 天日塩(メキシコ)、炭酸マグネシウム ・よく目にする赤いキャップの「食卓塩」は、精製塩です。 日本では現在、
「食塩」は、イオン交換樹脂膜電気透析法という製法で、 「精製塩」は、溶解、立釜法 乾燥、混合(5.さらに炭酸マグネシウムを“混合”)で ほとんどの「食用塩」が作られている。 イオン交換樹脂膜電気透析法という製法は、日本の海水に電気を通し、 特殊な膜を使ってナトリウムイオンと塩素イオンを集めるというもの。 原料は海水だがやはり塩化ナトリウム以外のミネラル分は、ほとんど除去されている。消費者、生産者両方に間題点があります。 まず、消費者たちが食卓用にさらさらした、きれいな塩を 要求するようになったことです。 産業も、塩素やプラスチックの製造や金属加工や原子力技術に用いるための、 化学的に純粋な塩化ナトリウムを要求しました。 これらによって、伝統的な製塩は猛打撃をうけたのです。 利益を追い求める製塩業者は、塩水のいろいろな成分が、 巨大な利益を生むことに気づきました。 欲張った競争が始まり、「きれいな、純粋な塩」という、もっともらしい宣伝に よって塩の精製産業が拡大しました。 塩は昔から、高潔と真実を象徴するものでした。 それが今では、いかがわしい食べ物(毒物?)になってしまったのです。 塩の生産量のうち、食塩の占める量は、たった7%にすぎません。 残りの93%は化学工業や製造業で使われているのです。 「精製塩」「食塩」に害があることを、ほとんどの人が知りません。 しかし、完全な自然海塩が作られていて、 今でも利用できることはもっと知られていません。 |
それはいわば「自然海塩」で、熟練の塩職人が、
周囲の何千エ−カーもの広さの自然を頑固に守りながら、作り続けています。 入り江、水路、貯水池、塩田がまとまってひとつの小さな気候環境を作り出し、 その地域の健康的な空気や、生態系を守っています。 そのような自然が、ナトリウムが少なく、 有益なミネラルの豊富な自然海塩を生み出してくれるのです。 私たちの祖先は自然海塩が生命に活力を与え、 病気を治す力を待っていることを知っていたのです。 彼らはまた、自然海塩が大自然の色々な働きと、 密接なつながりを持っていることを知っていました。 塩は今でも、私たちの健康に大きな影響を与え続けていますが、 歴史的に人間の肉体的、精神的発達に重要な役割をはたしてきました。 少し、その歴史をたどってみましょう。 祖先たちは初め、地上に露出してかたまっている岩塩や、 動物がなめる岩塩に似た鉱物質、塩辛い水溜まりなどを利用したかもしれません。 岩塩は人間にとって、自然海塩ほど望ましいものではありません。 しかし、肉食の遊牧民は肉をたくさん食べるので、 それに多く含まれる硫酸カルシウムや塩化カリウムに適応できたのです。 けれども穀物や野菜を多く食べる人たちは同じようには対応できません。 氷河期が過ぎて気候が暖かくなると、 鉱泉などからとった塩水を濃縮することは簡単でした。 内陸の住民は木の幹をくりぬいて、おけに使い、塩水を濃縮し、 結晶を取り出したのです。 人々はさらに工夫して、砂やゴミを除いたり、 カリウム塩やカルシウム塩を取り除くために塩水を煮たりしました (これが大きな間違いだった)。 海岸の近くに住む冒険的な人々は、より大胆に考え行動し始めました。 彼らは、水、塩を最も尊重していました。 この二つのものが強く結びついて、彼らの精神を導く哲学の基礎となっていたのです。 塩は火の延長概念であると同時に、水に由来し、 錬金術や変形加工に使われる強力な要素でした。 透明な水や塩はまた、精神的な強さとか徳性を、人々に与えるものでした。 人間を取りまく自然に対して、深い尊敬の念を抱いていました。 その僧たちは部族の人々のために、李節ごとに再生の儀式を行ないました。 |
他の自然物と同じように自然海塩にも独待のエネルギーがあり、
神秘的な力が宿っているのです。これは、近代科学によっても説明できることです。 つまり、自然海塩は地球内部の火熱や、 海底の真下の火熱による岩層の変成の産物なのです。 自然海塩は人間を直立させ、人間に知能を与え、自由な存在へと導いた、 自然の本質のなかの、「変質」の要素の一つなのです。 だからこそ、塩は非常に尊重され、日々丁寧に集められているのです。 塩を生み出す広大な海は、人間の生命の源でもあり、 同時に地球の陸地を守っているのです。 日々休まずに集められた塩は、部族の習慣により、一族のなかの最も能力のある、 精力的な男女に報償として与えられました。 初めての人と会う時に、最も貴重な贈り物とされたのは、自然海塩でした。 それは永く続いた習慣で、 今日でも、自然海塩の良さを知った人は、贈り物にしています。 |
♪地球上で最も複雑な物質 |
このように、海水中のミネラルが、そのままで最上の食塩だと、
すでに大昔の人々は知っていました。 彼らは生物学や塩の生理学は学んでいなかったけれど、 それが動物のなめる岩塩より上等だと、直観的に分かったのです。 木能的に、といってもいいでしょう。 そのような歴史的経験に根ざして、 現代の私たちは「海塩」と表示してある塩を直観的に選ぶわけです。 しかし、現在生産されている塩の70%は化石的な塩の鉱床から採っているのです。 そして、精製塩は海から採ったにせよ、内陸の鉱床から採ったにせよ、 化学的組成はまったく同じです。 それは99%の純度の、塩化ナトリウムです。 これに対して、自然海塩は多くの種類のミネラルをたっぷり含んでいます。 それはいわば、地球上で最も複雑な物質なのです。 次に、自然海塩に含まれる、主なミネラルの一覧を掲げておきます。
◎ナトリウムイオン・塩素イオン(84%)
◎イオウ(を含むイオン)・マグネシウム・カルシウム・カリウム(14%)
◎炭素・臭素・ケイ素・窒素・アンモニア・フッ素・リン・ヨウ素・ホウ素・リ チウム(1.9997%) ◎アルゴン・リビジウム・銅・バリウム・ヘリウム・インジウム・モリブデン・ ニッケル・ヒ素・ウラン
・マンガン・バナジウム・アルミニウム・コバルト・ アンチモン・銀・亜鉛・クリプシン・クロム・水銀・ネオン ・カドミウム・エ ルビウム・ゲルマニウム・キセノン・スカンジウム・カリウム・ジルコニウム・鉛・ビスマス ・ニオブ・金・ツリウム・タリウム・ランタン・ネオジム・ト リウム・セリウム・セシウム・テルビウム ・イッテルビウム・イットリウム・ ジスプロシウム・セレニウム・ルテチウム・ハフニウム・カドリウム ・プロセ オジム・スズ・ベリリウム・サマリウム・ホルミウム・タンタル・ユーロビウム(0.0003%) この他、鉄、ストロンチウムなどもあるはず。又、実際の自然海塩には、かなりの水分が含まれる。
14%の中には、水分も含まれていると思われる。 |
産業革命で
食塩の生産量は全体の7%に18世紀の中頃から第一次世界大戦時代にかけて、 製塩業は産業革命、つまり効率の良い生産方式の発明、発展の嵐にまき込まれました さまざまな工業生産に使う化学物質の製造のため、 大量の塩(純粋な塩化ナトリウム)が必要になったのです。 原料を大量に求める製造業者たちは、輸送費用を節約するために、 工場を製塩所の近くに建てました。 この新しい、化学的に純粋な塩から、 彼らは爆薬、塩素ガス、ソーダ、肥料、プラスチックを製造しました。 これらの得意先のために、製塩業者たちは塩の純度を高めました。 また、海塩より陸地の塩のほうが不要のミネラルが少なく、 すでに固まっているので精製しやすいと、そろばんをばじいたのです。 食塩の生産量は塩の生産全体の7%になりその消費者のことは二の次とされたのです 今、人類の歴史で初めて、工業的要求に合わせた安い塩ばかりが、 世界中で作られる時代になっているのです。 しかし工業レベルでは安くていいとしても、人間の健康のためには、どうでしょうか 現代の人々は健康度が低下しています。 その一原因として、「精製」の問題を考えねばなりません。 しかし精製塩の有害性については、まだほとんど関心が待たれていません。 |
♪「精製塩」実は体液と和合しない工業塩 |
今の「精製塩」は工業塩と同じ炉から出てくるのです。
だからマグネシウム塩を除くために、カセイソーダや石灰で処埋されています。 この、人体に必須のマグネシウムを含むマグネシウム塩は、 塩の流動性を阻害するから除かれるのではありません。 [マグネシウム塩とは 塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウムなどのことで、 マグネシウムイオンを含んでいるため、苦い味がする。 また一部に潮解性があり、塩が水分を吸ってベタベタする原因になるので、 食用のためにも、取り除かれることが多い]。 化学原料市場でより大きな利益になるので、取り出されるのです。 しかしマグネシウム塩は食塩の一部として大切です。 それは後に述べるように、生物学的に見て、また治療上、重要なものだからです。 さらにまた、湿気を吸うのを防ぐためにアルミノケイ酸塩ナトリウムや黄血ソーダ、 そして最後に色々な標白剤が、加えられています。 このように化学的に処理された塩は、もはや体液と和合しないでしょう。 それは「浮腫」の問題や、その他いくつもの健康上の間題を引き起こします。 そのような今の食塩を摂取しすぎることの是非について、 生物学者は重大な関心を持っています。 塩を抜くダイエットが、逆に塩への飢えを起こしていることがあります。 これはいかにも現代的な、味気ない光景です。 しかし実際には、 多量に、あるいは極徴量に必要な種々のミネラルに対する飢えであって、 塩化ナトリウムだけの間題ではないのです。 味見して、ちがいを知る精製塩と自然海塩とを区別する方法があります。 その一つは、舌を使って味見をすることです。 まず、基準となる海塩を舌の上に乗せ、唾液で溶かして味わいます。 次に真水でうがいをしてから、同量の調べたい塩を取り、同じように味見します。 これは、偽物の海塩であるかどうかを判別するのに、十分効果のある方法です。 精製塩は、ただ塩っぱく舌に刺さるような感じがし、 自然海塩は塩味の中にもほんのりとした甘さがあり、とてもまろやかです。 また、同じ1kgの塩を手の平にのせると、精製塩は重く、自然海塩は軽く感じます これは、塩のエネルギーが一瞬に作用し、悪い塩では筋力が落ちるために重く感じ、 体に良い塩は筋力が上がるために軽く感じるのです。 |
♪科学的テストで分かった、精製塩が魚には有毒 |
もっと厳密な判別が必要な場合は、カリフォルニア大学の実験室で
生物学者ジャーク・レープが行なったテストが効果的です。 それは、簡単で画期的なものです。 複雑な分析をしないで、精製塩を見破ることができます。 レープ博士は純粋な塩化ナトリウム(精製塩)が、 海水の塩分と同じ濃度の食塩水にした時に、 海の生物に対して有毒なことを実騒で示したのです。 塩化ナトリウムの毒作用は、 海水の他の構成分が欠けているから起こるのではありません。 なぜなら、若い魚は、蒸留水の中でも、生きることができるからです。 レープ博士が言っているように、 もし生物が蒸留水の中で生きることができなかったら、 塩化ナトリウムの毒牲を証明することはできなかったでしょう。 精製塩の水溶液で魚が死ぬとすれば、 それを摂取した場合、私たちの体内の器官の運命は、どうなのでしょう。 原塩を精製した場合、真っ先に失われる重要な成分はマグネシウム塩です。 その他の必須徴量元素も、次々に失われます。 精製の過程で、塩はひからびて、生気をなくしてしまうのです。 それはもう、生命を活性化することができません。 製塩会社のコマーシャルは、誇らしげに、 99%の純粋な塩化ナトリウムであることをうたいますが、 それは優良な印ではないのです。 しかし、国連の定めた栄養基準では、 塩については、 塩化ナトリウム以外に、2%以上のミネラルを含んではならない、とされています。 アメリカ合衆国でもその基準が適用され、 自然食品店で売られている食塩も、それに従っているというわけです。 「完全な塩」は完全な環境から。 このような特徴が、自然海塩のすべてを物語っています。 生産の現場を見ると、もっと理解が深まるでしょう。 海塩を生産する何千エ−カーもの塩田は、 発熱器、蓄熱器であり、気候の調節器であるのです。 毎年8月、その塩田は特別に熟せられた、乾燥した空気の影響で「料埋」されます。 海からの強風に加え、良質な大気にも恵まれています。 海洋の種々のイオンを含んだ海風は さらに酸素、オゾン、その他のイオン、希少元素類を取り込みながら、 吹いてくるのです。 それらは塩田から蒸発する水分と結合し、 大きな煙霧質のかたまりを(空気中で)形成します。 それには公害物質は、全く含まれていないのです。 海岸近くの広い森からも酸素が放出され、それも塩の結晶に取り込まれます。 |
自然然海塩は多くの成人病・高血圧にさえ有効
多量ミネラルについて考えてみましょう。
体の中で起きる、栄養物や排出物の移動といった微炒な作用のためには、 各細胞の外と内で、 ポテンシャルの差(電位の差。これが運動のエネルギーになる)が必要です。 最も原始的な細胞でも、このことは、 細胞内にカリウム[イオン、以下同一]とマグネシウムが、 細胞外にナトリウムとカルシウムが、それぞれ集まることにより、実現します。 その時だけ、ナトリウムとカリウムの濃度の差が達成されるのです。 これが細胞の外と内とのポテンシャルの差を生み出します。 細胞をひたす液体の中に、ナトリウムは豊富にあります。 浸透圧を保つことで、それは効果的に、液体の過剰な損失を防ぎます。 一方、カリウムは、細胞内の液体の主要な陽イオンとなり、 内部の酸・アルカリのバランスを保つのに役立ちます。 細胞膜の両側の電解質の濃度を保つため、 また、その膜を通るイオンの損失を防ぐために、 細胞はそのエネルギーのかなりの割合を費やします。 ミネラルの摂取が不足すると、細胞はそのイオンを調節する能力を失い、 人体に恐ろしい結果を引き起こすのです。 イオンの均衡が少しでもそこなわれると、細胞が破裂したり、 神経や脳の働きが不調になったり、筋肉の痙攣(ケイレン)を起こしたりします。 また、細胞の再生や成長が阻害されます。 だから、人間の血液中の各種の塩分やイオンの割合を、 一定範囲に保つことが、非常に大切なのです。 言いかえれば、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムの濃度が、 相互に適正な割合で、保たれねばなりません(共働)。 もしこの相互の割合が、1%以上変化すると、深刻な症状が現われます。 イオンの移動は、細胞膜のいわゆる「ポンプ」作用により、 細胞膜を通過して行なわれます。 この作用を「能動輸送」といいます。 「ポンプ」は細胞内のカリウムやマグネシウム(++)の濃度を高めるように働きます 同じポンプがまた、細胞内のナトリウム(+)やカルシウム(++)の濃度を 低めるように働きます。 この濃度差を利用して、各種の物質の移動が行なわれるのです。 酸とアルカリの理論によれば、 慢性の病気は、血液や細胞組織の酸性化によって起きるのです。 この状態は、患者の血液のpH(ぺ−ハー)を測ることにより、正確に把握できます。 pH、言いかえると水素イオン濃度を、測る尺度は0から14にまであって、 蒸留水の値である、7が中性を示します。健康な人間の血液のpHは7.35です。 一方、病人では7.30を示します。 ほんの0.05の、酸性の増加が原因となり、組織や器官が炎症を起こすのです。 この状態をアシドーシス(酸性症)と呼びますが、 それが色々な感染症の病気、肝臓病、成人病である神経痛、リウマチ、脳出血、 胃潰瘍、高血圧などにつながります。 アシドーシスは今日、大変広まっています。 [これを防ぐのがカルシウムだが、カルシウムの吸収のためには、 一定の割合のマグネシウムが必要]。 完全な塩を用いなければ、この症状の治療はうまくいかないのです。 |
♪こんな病気・ケガにも自然海塩が効く |
自然海塩にはこの他にも、数えきれないほどの医療的効用があります。 それは酸性の過剰を修正し、消化力を回復させ、アレルギーや皮膚の病気を治し、 種々のガンを予防します。 また、細胞に活力を与え、伝染病や細菌性の病気に対する、抵抗力を高めます。 日本のマクロビオティックの指導者である桜沢里真女史は、繰り返し、 「塩を使わないで野菜を料理すると、あなたはどんな病気も治せないでしょう」 と強調しています。 自然海塩は、いわば、生体電気的特性を持っていて、 それが治療効果をもたらすのです。 たとえば、太陽光線で乾燥させた自然海塩は、 人体に有益な放射能的特牲のある元素を含んでいます。 そのひとつの、放射性のカルシウムは、体に骨析や損傷がある場合、 体内に入るやいなや、真直ぐにその場所に向かうのです。 放射性のマンガン、リン、マグネシウムなどの同位体も、同様の働きをします。 これらはイオン的、電気的に、必要な位置へと直進し、的確にそこに到達します。 また骨析の治癒といった機械的な働きの他、慢性的な器官の不調や、 精神的不調を回復させることもできるのです。 70種以上のミネラルが、 体の様々な機能が作動するための「引き金」の役目を持っています。 多くの病気が、マグネシウム、カルシウム、鉄、ナトリウム、 カリウムといった体内の金属イオンの働きで直按予防できることが、 以前から明らかになっています。 髪の毛、爪、体液、便の診断により病気が認められると、 よく、純枠に精製されたミネラル補給物が投与されます。 しかしミネラルは、相互に関係しあって働きますから、百万分の一単位を越えて、 そのうちの一つだけの濃度が高くなっても、治療効果はないのです。 わずか一錠のミネラル補給物でも、むしろ毒になることもあり得ます。 マグネシウムは腎臓結石に、 リンは骨粗髪症に効く自然海塩中に個形分の約0.7%含まれるマグネシウム塩は、 栄養分の電気的分解に必須の物です。 酵素活性剤や細胞内のエネルギー転移の制御剤として、 マグネシウム塩は、炭水化物代謝や体内の化学反応の触媒の働きをします。 また、骨や脳の発達や血漿を調整し、 腎臓結石と呼ばれるカルシウム修酸塩を溶かします。 もし、精製塩のように、 マグネシウム塩が欠如または不足(0.5%以下)していると、 腎臓結石が作られてしまいます。 だから、カルシウムとマグネシウムをバランス良く取り入れることが必要なのです。 これに対して、0.5%以上0.75%以下の、マグネシウム塩を含んだ塩をとると 腎臓結右の形成を防ぎ、すでにある結石を溶かします。 しかし、3%以上もマグネシウム塩が含まれている塩では、 関節の硬化や関節炎を起こすので、注意して下さい。 リンは、自然海塩中に、0.00006666%という、 極徴量の割合で含まれています。 リン塩の化合物は骨の形成や再生に関わり、血液のイオン度を維持します。 それは水素イオン濃度や、ビタミンの吸収を調節し、くる病や骨粗鬆症を予防します。 |
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