「盛り塩、盛り塩」
テレビや雑誌などでDrコパがしきりに、「盛り塩、盛り塩」といっているせいでしょうか、最近では玄関やキッチンなどに盛り塩をするお宅が増えてきました。ひと昔前なら、「宗教っぼい」「仰々しい」などと、一般の人にはあまり受け入れなかった盛り塩も、最近ではようやく「市民権」を得てきたようです。四方を海に囲まれた日本では古くから、塩は私たちの生活と切っても切り離せないものでした。海水を天日で乾燥させ、それこそ「手塩」にかけてつくつた塩は、非常に貴重なものだったのです。塩は、毎日の食事に欠かせないのはもちろん、殺菌作用があるので、食べ物を保存する時や歯を磨く時、風邪を予防する時などにも用いられてきました。ちょっと前には、肌がスベスベになつて引き締まるという「塩もみマッサージ」も、若い女性の間で流行りましたね。
つづき⇒
お清め 風水大辞典 Drコパ著
生活のストレスや悪環境から、気がつかないうちに自分自身や家に、
どんどん厄がたまっています。
「最近、イライラして、怒りっぽい」
「気分がふさぎ込み、何もしても憂鬱」というなら、要注意。
あなたの体に、厄が相当たまっているかもしれません。
まず、この日常厄を落とすことが幸運への第1歩となるのです。
Dr.コパの風水で、幸せを妨害している厄を取り除きましょう!
本書では、
「家と自分に付いた厄を落とす風水術」や
「それでも厄が落ちない人の風水術」など、
風水の極意を徹底紹介します。
すべてをリセットできる風水の浄化パワーを最大限に活用する、
簡単&スグにできる厄落とし法が満載です。
つづく⇒
はじめに
私は建築家であり、また神職として、お塩には毎日お世話になっていますし、そのパワーも十分理解できます。それに子どもの頃から、お清めにもお祓いにも、そして、神様にお供えするにもお塩を使ってきましたから、お塩のパワーがよくわかるのです。 お塩はわが家の守り神です。もちろん、お塩は一般家庭の食卓にとっても欠かせないものですが、それ以上に、私たちの人生においては、幸せになるための必須アイテムなのです。私自身、これまで盛り塩で助けられたことがずいぶんありましたし、また人の危機を盛り塩で救ったこともあります。それに何より、盛り塩で次々浮かぶ夢もかなえてきました。私の人生にとって、盛り塩は幸せの道しるべでもあり、相棒でもあります。 特に21世紀は、20世紀とは異なるパワーが必要とされます。はじめの3、4年は、まだ20世紀のパワーと混じり合った状態ですから、これまでと同じようにしていてもいいのですが、それを過ぎると、20世紀のことはまったく通用しなくなります。 では、盛り塩風水で21世紀を幸せに生き抜く方法について、 まず21世紀は、あなたの家のラッキーゾーンを清めることが大切です。そのためには玄関やラッキーゾーン上にしっかりと盛り塩をすることです。
はじめに、ヒーリングスポット「神社」で″気″を感じてみよう
私たちは人間社会という限られた空間の中で、さまざまな悩みやストレスを抱えています。そういう時は、人間そのものを生かしている大自然の中に帰ることです。天地の息吹を一番身近に感じられる場所、それが神社です。 鎮守の森に入り、よい気に接すると、心が洗われ、気持ちがリフレッシュします。鎮守の森は大自然の生命が凝縮した場所なので、その霊気に接すると人間を癒してくれます。いわば、神社は癒しの空間「ヒーリングスポット」なのです。「神社にいるだけでもいい」 と私たちが感じてしまうのは、古代の人々がその地域で最も「気」のよいところ、
神聖な土地に神社を建てたからです。
つづく⇒
地球が誕生した太古の苦から存在する塩。
生きとし生けるものの身体には必要不可欠な物質ですから、人間と塩の間には長いつきあいがあります。
古今東西、人間は塩をとても貴重なものとして扱ってきました。
古代中国でも塩の重要性が知られていました。
『史記』『周礼』などの二千年以上も昔の文献にも塩が登場します。
塩は王侯の専有となり、その貯蔵庫は臣下の厳しい見張りのもとにあって、王は臣下や領民を掌握し、
服従させる手段として、時に応じて塩を分配していたようです。
塩を管理する官職は「塩入」と呼ばれて重く用いられていたことなどがわかっています。
紀元前七世紀ごろの古代ローマでも製塩場が作られ、
そこでできた塩を運ぶための道は「塩の道」と呼ばれていました。
古代ローマでは、兵士への給料を塩で払っていた時代があるそうです。
「給料」を表す「サラリー」という言葉は、実は「塩」を表すラテン語の「サル」からきていると聞けば、
塩がどんなに貴重なものだったかがわかると思います。
キリスト教も塩を重要なものとしてあがめ、聖書のところどころに塩に関する記述が出てきます。
有名なマタイ伝の中にある「あなた方は地の塩です」というキリストの言葉を覚えている方もいるでしょう。
四面を海に囲まれたわが国に住む私たちの先祖は、太古から生活の糧を海に求め、
また塩も海から摂取してきました。
しかし、湿度が高く、熱帯ほど気温が高くないので、
海水を天日で自然に乾燥させて塩分を結晶させることは、なかなかできませんでした。
そのため、固体としての塩を得るにはいろいろな知恵をしぼり、労力をかけてさまざまに工夫してきたのです。
日本の製塩の歴史は、日本人の苦労の歴史ともいえるでしょう。
宮城県塩釜市には「塩竃神社」という塩作りの神様の総本社があるのをご存じでしょうか。
御祭神は「塩土老翁」で、全国に塩作りを広めて東北のこの地まできた神様だとされています。
塩そのものではなく塩作りの神様を祭っているのは、
塩を作ることが非常に大切であったことを表しているのでしょう。
このように大変貴重な塩ですから、古くから神事に使われてきたのもうなずけます。
塩には殺菌作用があることもあって、神事においては「清め」として使用されています。
神社では大祭(お祭り)のときに、大麻(榊にシデがついたもの)と
塩湯(お塩をお湯で溶かしたもの)を用います。
「みそぎ」の行事を意味するのです。
榊は昔から神の木として使用されていますので、神事では榊を使っています。
ただし、東北地方などでは榊がないので、その代用品を使う地方もあります。
塩湯は御塩揚(みしおゆ)ともいいます。伊勢神宮では、単に御塩(みしお)と称します。
ここでは堅塩(かたしお)だけを用います。
いつのころからか、堅塩は塩湯の略されたものだといわれてきました。
伊勢の内宮などでは、御垣内参拝を行っています。
御垣内参拝ではカワラケに御塩を入れてバッバッとお祓いをしていますが、
これこそが「お祓い」の原点で、いちばん効果のある方法だといわれています。
ですから、伊勢神宮のお祓いでは、一般の神社で行われる塩湯のみそざ祓いはないそうです。
古来から、日本人のお祓いには、麻、水、火、塩がよく用いられてきました。
中でも塩は一般的で、昔は神事だった相撲でも、土俵を清らかに清浄するために、力士が塩を撒くのです。
また、仏教の弔いのほうでも塩は欠かせないものです。
お葬式の後には塩を渡され、「死」という汚れが参列者に及ばないように祓い清める作法をします。
しかし、現在では、仏教の宗派によっては、塩を渡さないところもあるようです。
「禊(みそぎ)」は身の清めを主とし、「祓(はらい)」は心の清めを主とするのですが、
今では混同されて「禊祓(みそぎはらい)」と称するようになりました。
本来、禊祓は、まず大麻で祓い、そして海水を起源とする塩や湯(のちに塩湯)をまいて行います。
昔は、海や川に入って祓をしたものが、そのうち塩や湯をまくことに変化し、
麻で身体をなでて罪や汚れを祓っていたのが、大麻を振って祓うように変わってきたのです。
現在神社では、多くが大麻をもつて祓い、清めの行事とされています。
塩は神事の中で禊祓に使われるだけではなく、神様への「お供え」としても機能してきました。
これがいわゆる「盛り塩」のルーツといってもいいかと思います。
みなさんの家でも神棚に、水やお酒、お米などといっしょに塩をお供えしているでしょう。
伊勢神宮では「御塩」を、海水を天日で干し、煮詰めて作っています。
三角錐の土器に入れて焼き固めると堅塩になります。
伊勢神宮では形あるものをお供えすることになっているため、この堅塩を親指大に割ってお供えしています。
割れば必ず三角錐になって割れるそうです。
三角錐の器に入れて焼き固めるのは、焼くのに火が通りやすいためで、
ピラミッドパワーのような精神的な意味あいは特にありません。
一般の神社もこの影響で、塩をいろいろな形に盛ってお供えしているのでは
ないでしょうか〜 また、そうすれば見た目がきれいであることもあります。
花柳界では今でも、朝夕塩を戸口にまいたり、敷居の上三か所に塩をつまみあげておいたり、
入り口の一か所を起点として、正面、左右、斜めに後光のごとくまいたりすることもあるそうです。
料亭やお寿司屋さんなどでも、玄関口に塩を盛っておく「盛り塩」を見かけます。
一説には、この習慣は中国に伝わる「牛問い婚」にちなんでいるといわれているようです。
遠い昔のこと、何人もの美しい妾妃をもつ皇帝がいました。
毎晩、牛の引く車に乗って女性たちの住まいを訪ねるのですが、
何しろたくさんいるので順番を忘れてしまいます。
「今夜はどの女性の住まいを訪ねようか……」と考えるのがだんだん面倒になった皇帝は、
牛の進むままにまかせて、その夜の行き先を決めるようになりました。
そうなると、女性たちの方も、あの手この手と策を練るのはいつの世も同じ。
皇帝がふと気づくと、牛が毎晩同じ妾妃の家の前で止まるのです。
最初は偶然かと思っていましたが、あまり続くので不思議に思って調べてみると、
この家の前にはいつもこんもりと塩が盛られていました。
塩が大好きな牛はこの塩を舐めたいがために、毎晩、皇帝を連れてきていたのです。
賢い女性の勝利ですね。
日本にもこの話とよく似た言い伝えがあります。
奈良、平安の時代には人々が家の戸口に塩を盛っていたというのです。
これは、塩が牛の好物だったため、前を通りかかった牛が舐めにやってくると、
牛車に乗ったやんごとない身分の人々も家に立ち寄ることになり縁起がいいとされていたからです。
これらの言い伝えは、盛り塩がもつ強大なパワーを物語っているようです。
貴重で神聖な塩を家や敷地内に盛って置いておくことで、
そのパワーが大地や家、さらにはそこに住む人々に宿ると考えられてきたのでしょう。
塩にはすべてのバランスを整えるパワーがあります。
厄を祓い清める作用と足りない部分を補うための新しい力を生み出す作用の両方があるのです。
相撲に塩はつきものですが、これも土俵を祓い清めるだけでなく、
これから闘う力士が気力を充実させて力を出し切ることができるように
「力水」ならぬ「力塩」の役目を果たしています。
悪い方位に引っ越してしまったり、
家にゴタゴタしたもめごとが絶えなかったりする場合は盛り塩すると厄が祓え、
欠けや水場など家のパワーがダウンしている場所に盛り塩すれば新しいパワーが補えるのです。
盛り塩には粗塩を使うこと。一か所に一〇グラムくらいを目安にします。
塩を入れる器は白や素焼きの皿が無難ですが、方位と相性のいい色や季節に合ったもの、
ラベンダー色や黄色の器を使ってもいいでしょう。
何より大切なのは、大地や建物に感謝するような気持ちで楽しみながらすることです。
盛り塩はどこにすれば一番効きますか〜」という質問がたくさんくるようになりました。
私が著書やテレビ、ラジオで「盛り塩、盛り塩」と言い続けてきたおかげで、
それまで「盛り塩なんてお店のやること」と思っていた人も、興味をもってくれているようです。
さて、盛り塩が一番効くのは、東北−南西の鬼門ライン上や各正中線上です。
そのためには、家の中心、八方位、鬼門ライン、正中線などを正しい方法できちんと出す必要があります。
建物や敷地の四隅に盛り塩をして、土地のパワーをアップさせる方法もあります。
また、盛り塩は特別の機会にするのではなく、
毎日の暮らしの中で日常的に続けて行っていただきたいのですが、
引っ越しして新居に住む場合は、いつもより念入りに実行してほしいものです。
「引っ越しをしてからどうも運が悪い」という人も多いでしょう。
方位の凶作用や家相の凶作用が出ている場合もあります。
そんな場合は、まず一戸建てなら敷地の四隅と家の四隅に盛り塩をしてお清めをしてください。
一か月のうちに三、四回やるのがふつうです。
一週間に一度くらいと考えていただければいいと思います。
そして盛り塩を、敷地と家の四隅にした後、清酒をパッバッと振るとさらに効きます。
鬼門方位に近い隅から時計回りに清めて回ります。
土地の上に直接やってください。
一方、マンションなどの場合には、自分の持っている占有部分の四隅になります。
半紙を三角形に折った上に盛り塩をするか、小皿に盛ってください。
盛り塩は鬼門ラインに効くと言いましたが、特に鬼門ラインに玄関がある場合は必ず盛り塩してください。
というのも、
玄関−中心−対角線というラッキーゾーンと東北−中心−南西という鬼門ラインが重なっているからです。
あらゆるトラブルがこのラインの厄落としで解消するので、
「鬼門ラインのパワーアップの有無がカギ」といってもいいでしょう。
鬼門に玄関があって、しかもラッキーゾーン上に水場があれば、家のパワー急激にダウンします。
そこでまず、玄関を水拭きして、表鬼門の玄関なら東北と相性のいい白いインテリアグッズを飾り、
白い器で盛り塩を一〇グラムします。
そして、ラッキーゾーン上の水場と相性のいいインテリアグッズと、
相性のいいカラーの器に盛り塩を一〇グラムします。
さらに、換気と掃除を徹底的にやってください。
裏鬼門に玄関がある場合も同じです。今ひとついいことがないのなら、まず、
「玄関とラッキーゾーン上の盛り塩作戦」を実行してください。
私は長い間みなさんに「西に黄色で金運アップ」と言ってきましたが、最近、
「西に黄色をもっと効かせるには白をプラスする」と発表しました。
実はコパの風水は少しずつ内容がグレードアップしていっています。
一気にレベルを上げてもみなさんがわからなくなるでしょうから、
私なりにカリキュラムを組んで、テレビやラジオ、雑誌や書籍でグレードを上げてきているのです。
今はやっと中学校レベルになりました。
さて、住まいの敷地の四隅を清めて、大地のパワーをアップさせる風水にももっと効かせるコツがあります。
四隅といっしょに鬼門ラインも清めてほしいのです。
鬼門ラインとは表鬼門(東北)と裏鬼門(南西)を結ぶライン。
ここにも盛り塩をするとあなたの土地のパワーは一気にアップします。
盛り塩だけじゃなくて、清酒も使って清めればもっといいでしょう。
もし、土地の四隅が鬼門に当たる場合は、偶然ですが四隅を清めると同時に鬼門も清められてきたわけですね。
そんな方は、その年のラッキーな方位にも盛り塩を。強力な風水パワーをもっとクリアな状態で吸収してください。
「四隅プラス鬼門に盛り塩」は「西に黄色プラス白」と同じ、パワーアップ風水です。
水や火を使うキッチンやバスルーム、トイレ、洗面所などは、パワーが落ちやすいところと風水では考えます。
また、間取り図を見て欠けている部分も同様です。
先ほど説明したように、塩には新しいパワーを補う作用があるので、の場所にはしっかりと盛り塩しましょう。
これら 水場や欠けが鬼門ライン上や各正中線上にかかっているときは、
パワーダウンが一層探刻ですから必ず盛り塩すること。
さて、マンションなどでは最近、玄関の外や通路側のところに、
エアコン置き場用のくぼみを作っている建物を多く見受けます。
テレビの取材などでその実態を見ると、どうしてこんな所にわざわざくぼみを作って凶相にしてしまうのか〜
と首を傾げてしまいます。
マンションなどは、欠け・張りのない建物が吉相と考えます。
「欠けのない部屋が一番よい」という風水の考え方を実行するには、
欠けている部分に盛り塩を置いて処理することです。
私はずいぶん長い間盛り塩をしてきましたから、塩を見ただけで勘が働き、
「これは効きそうだ⊥というものは分かります。
それに、実際にいろいろと試してみて「これは効いた⊥という塩もたくさんあります。
私自身、今、友の会の合貝用に「ザ・もり塩」をつくつています。
食用ではなく、あくまで盛り塩専用ですから、盛り塩として一番効くように、中身も容器もできています。
さて、一般に盛り塩用の塩を買い求めるなら、次のことを頭に入れて探して下さい。
●化学塩ではなく天然塩
●日本の海でできた塩
◎なぜ盛り塩は一〇グラムなの?
どのくらいの量の塩を盛り塩にすればいいかというと、だいたい一〇グラムが目安です。
ところで、なぜ一〇グラムなのでしょうか〜 答えは「コパさんが言ったから」なんてこれは冗談。
一〇グラムといえばだいたい大さじ一杯弱程度です。
健康な成人が一日に摂取したい塩分が一〇グラム以下といわれているのです。
糖尿病などの病気で治療中の方や妊娠中の方はもっと少量におさえなければいけないそうですが、
一般には一〇グラムが限度だといいます。
盛り塩にして盛りたい量と一日に摂取したい塩分量が同じであるということは、
一日に摂取したい量の塩で罪や汚れを祓うことができるということなのでしょう。
盛り塩を一度したらそのまま放っておく方がいます。
かと思えば「毎日盛り塩を替えなければいけないの〜」と質問する律儀な方もいらっしやいます。
盛り塩は一般には一か月に三、四回、週に一度替えればいいでしょう。
つまり盛り塩の効果は一週間ということです。
ただし、凶相のトイレが原因で病気ばかり続くとか、
西のキッチンが原因で娘が遊び歩いてばかりいるなどといった処置に急を要する場合は、
三日に一度替えていただくとより効果が上がります。
特に盛り塩を替えるために効果的な時間帯というのはありません。
一日のうちでできる時間に替えていただければいいでしょう。
使用済みの盛り塩は「祓いたまえ、清めたまえ」といいながら、
その場にバッバッとまくか処分していただいても構いません。
トイレなどでは便器に流すとしても、それ以外ならできるだけ再利用するようにしてください。
神事においては、現在でも塩は「清め」として使用されています。
神社ではお祭りの時に大麻(榊に、紙を細長く切った紙垂をつけた玉串の大きいもの)と
塩湯(塩をお湯に溶かしたもの)を使いますが、
大麻は身を清める「祓い」の、塩湯は心を清める「祓ぎ」のパワーを持つ、と考えられています。
Drコパが神事を行なう時も、必ず大麻を振り、塩湯をまいて
「祓い給え、清め給え」という「楔ぎ祓い」をして、清浄な気を保っています。
塩は神事に用いられるだけではなく、一般の家庭でも神様への「お供え」として使われてきました。
あなたの家でも、神棚に水やお酒、お米と一緒に塩をお供えしていませんか?
これが「盛り塩」 のルーツなのです。
料亭や寿司店に行くと、よく玄関口に山盛りに塩が盛ってあるのを見かけますが、
これは「お清め」と「客寄せ」の2つのパワーがあります。
奈良・平安の時代、人々は家の戸口に塩を盛るのを習慣としていました。
高貴な身分の貴族が乗った牛車を引き留めて、目をかけてもらうためです。
塩は牛の大好物ですから、盛り塩を見ると舐めに寄ってきます。
牛車に乗った貴族は、イヤでもその家に立ち寄ることになるというわけです。
まるで、おとぎ話のようですが、実際、塩にはものすごいパワーがあるのです。
海の水を蒸発させると、あとには塩が残ります。
つまり塩は、すべての生命の根源である海のエキスが凝集したもの。
古くから「
塩は海の神様の化身」とも考えられており、
「一切を清める」「新しいものを生み出す」力がある、とされているのです。
風水でも、「塩には、すべてのバランスを整えるパワーがある」と考えられています。
厄を祓い清める作用、そして足りない気を補って新しい力を生み出す作用があるため、
家の中で気の弱った場所、気の流れの悪い場所に使うと、大きなパワーを発揮します。
盛り塩をする場所は、その家の間取りや状況によって異なりますが、基本は玄関と水場です。
この2カ所が、家の中で最も厄がたまりやすい「厄落としスペース」だからです。
Drコパは、たいていオフィスから自宅に帰ったあとも仕事をしますが、
ある日、急ぎの原稿であるにもかかわらずどうしてもペンが進まず、困ってしまったことがありました。
お風呂に入って塩で首筋をもんだり頭を洗ったり、
デスクの上の不用品を片づけてすっきり整理もしてみたのですが、それでもダメなのです。
頭がほんやりとしていて、いざ取りかかろうとしても集中できません。
「いったい、何が原因なのだろう?」と考えた時、ふと「玄関だ」と思い当たりました。
いつもなら、どんなにイヤなことがあった日でも、
自宅の玄関を上がればすっきり気持ちが切り替わるのですが、
その日に限って、家に入ってからも何となく心と体が重かったのです。
さっそく白い雑巾を手にして、玄関のたたきをゴシゴシ拭きました。
毎日きれいにしているつもりでも、じつくり見ると、けっこう汚れがたまっているものです。
そして玄関先の盛り塩を交換した途端、霧が急に晴れていくかのように、
身も心もスッキリ引き締まったのです。不思議でしょう?
玄関は外から持ち帰ってきた厄を落とす空間ですが、汚れてパワーが落ちると、
人が外で拾ってきた厄を、十分祓い落とすことができなくなつてしまいます。
そうなると、厄が家の中に持ち込まれ、家が疲れて、そこに住む人の運気もダウンしてしまうのです。
水場も、火気や水気で室内がいじめられるとともに、人の厄が洗い流される空間です。
キッチン、トイレ、洗面所、浴室は、家の中で最も気の弱まりがちな場所ですから、
盛り塩でしっかりパワーアップしてください。
また、間取りに「欠け」があった場合は、その方位の気が大幅にダウンしますので、
欠けを補うように盛り塩をします。
「事故が多い」「ケガや病気に悩まされる」という場合は、
東北、家の中心、南西の3ポイントを結ぶ「鬼門ライン」をきれいに片づけ、3ポイントに盛り塩をします。
「引っ越しをしてからどうもツイていない」「家を買ってから悪いことばかり起こる」という場合は、
家とそこに住む人の気がまだ噛み合っていないか、方位や間取りの凶作用が出ているのかもしれません。
一戸建なら、敷地の四隅と家の四隅に盛り塩をして、清酒をバッバッと振りまきます。
マンションの場合は、自分の部屋の四隅に盛り塩をして、清酒をまきます。
いずれも1週間に1回行なうのが原則で、時間帯は自由です。
中古住宅や中古マンションの場合は、前の持ち主の気がまだ残っていることがあるので、
少し多め(20gくらい)に塩を盛りましょう。
盛り塩に使う塩は、化学塩ではなく、必ず天然の租塩を使ってください。
あなたの家から見てその年の書方位に当たる地方でできた塩が、本当は一番いいのです。
盛り塩は、ラベンダー色か白の小皿に、10gほど山盛りにするのが基本です。
だいたい大さじ1杯弱程度で、健康な成人が1日に摂取するといわれる塩分の量とほぼ同じになります。
風水ではこの量で、約1週間分の厄を祓うことができますが、
「今すぐに状況を改善したい」などと緊急の場合は、3日に1回交換してください。
最近は、すぐにキレる子どもが問題になっているようですね。
実は「キレる」というのも一種の才能なのです。
それが悪いほうに働くから、人やものを痛めつけたり、大声を出したりという行動に出るのですが、
良いほうに向けると大人がびっくりするような才能を発揮することだってあるんですよ。
風水的に見ると、子どもがキレるというのは、自分を思うように表現できないこと、
がまんが足りないことの2つの作用がからみあって出てくるものです。
自分を表現する場や環境があれば、悪い方向にキレることはないはずです。
自分の力を出すタイミングがわからないから、イライラして悪いほうにキレてしまうのでしょう。
カンやタイミングが悪い子というのは、南のバランスが悪い家に住んでいることが多いものです。
南隣りにすぐ家があったり、南に水回りがある家に住んでいる子どもはキレやすくなるのです。
南の玄関も才能を伸ばすことはできますが、その傾向があります。
また、がまんが足りないことですが、これは南西が影響しますね。
南西に水まわりがあったり、大きすぎる窓があったり、
男の子が南西の部屋を使っていたりすると根気がなくなり、カッとしやすくなります。
根気強くするのに一番いいのは盛り塩です。
白や茶色の小皿に10グラム程度の塩を盛り、南西のダメージ部分に置いておくと根気が出てきて、
キレる才能を良い方向に向けることができるはずです。
旅行に行く時にいつも父が神棚から租塩を下げてきて、そしてそれを半紙に包んで、
「旅行先で何か困ったことがあったら、この塩を使いなさい。」と渡してくれるのですが、
ずいぶんこの塩に助けられました。
あれは高校2年生の時、信州の松原湖にスケートに行った時のことです。
楽しいはずのスケート旅行が、危うく大事故になるところでした。
というのも、松原湖の氷上で滑っていた時に、湖の真ん中のほうにロープが張ってあったのですが、
そのロープを何気なく飛び越えてしまったのです。
常識的に考えれば、危険な場所でこれ以上入ってはいけない、ということをロープは示しているのですが、
魔がさしたというのでしょうか。ひょんと飛び越えてしまいました。
そしてしばらくして気づいたら、氷が薄くなって、
ちゃっぽんちゃっぽんと水になってしまっているではないですか。
人間はそういう時にはおかしなもので、すぐに四つんばいになります。
膝もびっしょり、手も肘まで水に浸かって、そろそろと岸の方まではって雇って行こうとしたのですが、
その時、ポケットの中に父からのご神塩があることに気づいたのです。
「大丈夫、神様が守ってくれる」と思って勇気がわきました。
「助けてくれ!」と叫びましたが、友だちは私の四つんばいになった姿をはるか遠くロープの向こうで見つめ、
笑っているだけでした。今思い起こしてみてもゾツとします。
あの時塩を持っていなければ、あきらめて多分冷たい湖に落ちていたでしょう。
大学生の頃のこと、私には両親から買ってもらった車があったのですが、
それとは別に、車で日本一周をしようという計画を立てて、友だちと車を購入したことがあります。
当時、私の通っていた日本大学は学生運動のために1年問も学校が休みでしたので、
その間ゆっくりと旅行に出ようということになつたのです。
福島県に住んでいる友だちを訪ねてから東北地方、北海道へ向かおうと、夜、車を走らせていた時のこと、
きつねにだまされてしまったのです。
田子倉ダムへ向かっている夜道を友だちが運転していたのですが、
同じ道をグルグル回りはじめたのです。
はじめは何の不信感も抱いていませんでした。
ですが、フツと窓の外を見ると、小さな川を渡る時に、その橋の名前が毎回同じことに気づいたのです。
わたしは後部座席にいたのですが、「あれ、これはおかしいぞ」と思いました。
父から持たされた租塩をポケットから出し、自分の体にバッバッとふりかけ、また橋
を渡ったらしつかり名前を見ようとしました。
「これはやっぱりおかしい」と確信した私は、前を見ると、
バックミラーに運転をしている友だちのポカンと見開いたままの目が見えるではありませんか。
そこで彼の背中に塩をふりかけ、そして首筋のところをボンツと叩いたのです。
ハッとしたような顔をして友だちは我に返りました。
福島県の友だちの家には、夜中にようやくたどり着きました。
その友だちがいうには、このあたりではよくきつねにだまされることがあるということでした。
不思議な経験をしました。そんな時は塩を舐めても効果があるそうです。
塩が一番いいんだよ」とその友だちのお父さんからもいわれました。
旅行先などでは、「寝にくい部屋」があるものです。
「この部屋には何かいるんじゃないか」とか、「何だか怖いなあ」と思うことがあります。
私は今でも、カンが強いというのか、臆病というのか、
部屋を真っ暗にするのが怖くて電気をつけて寝ています。
おかげでちっとも疲れがとれません。そんな折りにも、盛り塩はよく効くんですよ。
さて、学生の頃は海外へ旅行をするにしてもお金があまりありませんから、
どうしても安いところへ泊まったり、危なっかしいところへ行かざるをえません。
そんな場所では「部屋の四隅に租塩を置いて寝なさい」と盛り塩をすることを父に教えられました。
そうすると不思議と部屋のパワーが落ち着いて、ぐつすりと眠れるからです。
今でも、旅行には租塩を持って行くことを欠かしません。
みなさんも旅行に行く際には塩を持って行って下さい。
また、お子さんが旅行に行く時にもお塩を持たせてあげてください。
建築家であるDエコパは、敷地を見に行く機会がたくさんあります。
建物を設計するには敷地を見るのが一番です。お客様といっしょに行ったりしますが、
敷地によっては、行っただけで身体がとてもつらくなることがあります。
お施主さんは感じなくても、建築家という立場上、多分そういうものを私は感じてしまうのかもしれません。
そんな時、塩を舐めたり、敷地の四隅に盛り塩をするようにしています。
敷地に対する挨拶代わりです。
その時に「この土地で工事をします」とか、「この土地に建物を設計をします」と申し上げていますが、
土地の運気が悪いと、なかなかいいアイデアが浮かばないのです。
反対にその土地に吉パワーがあると、すごくいいアイデアやデザインが浮かぶから不思議です。
今住んでいるわが家の土地には、前の地主さんの古い建物が建っていました。
それを解体して整地した状態で、その土地を買うことになっていました。
契約の日がきて、整地された土地を見てびっくり。
「こんなすばらしい土地なのに、どうしてパワーが浮かび上がってこないんだろう?」と感じたのです。
そこで、時には家族全員で、時には私と家内の2人で、または長男を伴って、
3日とあけず、租塩を持ってその土地を清め出かけました。
1キログラムくらいの租塩を持って行き、敷地の四隅にひとつまみずつ三角形にまず
置きます。それから、敷地の中心に同じようにこんもりと租塩を置きます。
そして、鬼門の方向から時計回りに、塩をパラパラとまいて、敷地を清めながら回っていくのです。
更地になった状態で3か月ほどおいて、太陽を土地に当てるのが、風水的には良いのです。
一生懸命清めようと考えて、私たち家族はがんばりました。
はじめのうちは、そこへ清めに行くたびに家内はお腹が痛いといい、子どもは下痢を
したり気持ちが悪いといい出す始末でした。わたしは、気に入った土地であるのに、何
でこんなに吉パワーがわいてこないのだろう、と不思議でたまりませんでした。
しかし不思議なもので、盛り塩作戦を続行していくと土地が喜んでくれるようになったのです。
はじめは、清酒を敷地の四隅にまいてもお酒の香りもしなかった土地が、しばらくすると、
敷地全体からお酒の匂いが漂ってくるではありませんか。
盛り塩のパワーで、土地がどんどん清まってきた証拠です。
建物が完成し、引っ越しをしてからも、毎日毎日、塩と清酒を使って家の周囲を清め続けました。
土地のパワーが確実に高まっていることを実感しています。
私の事務所に、人柄も良く、頭も悪くないのに、せっかくがんばって立てた企画がいつも通らないM君がいます。
親切だし、コツコツと努力するのですが、いつも最後のツメが甘いのです。
そこで、彼のデスクのパソコンの脇に盛り塩をさせてみました。
はじめは「こぼしそうだし、作業のじゃまになる」など、プツブツいっていたようですが、
彼の奥さんにも「きちんとやらせるように」と電話までして実行させました。
するとどうでしょうか。
みるみるうちに、彼のアイデアが会社に利益をもたらすようになってきたではありませんか。
もちろん、パソコン風水について書いた私の原稿は彼がワープロ打ちしたぐらいですから、
ビジネスやパソコン風水についてはよく知っているはず。
それを実行しているので効果が早く出たのでしょうが、それにしても驚きです。
インターネットやホームページ関係のビジネスがどんどん当たりはじめたのです。
テクノロジlが進んでいる代表格のコンピュータの世界も、盛り塩パワーを味方にすると、
今以上にもっと利益を上げてくれるものになるのですね。
いくらDnコパが、風水パワーにあふれた土地に、風水理論にのっとった家や会社を建て、
インテリアでさらに吉相にしていても、こうも忙しくて、
休日だって机に向かっている生活をしていれば、ストレスはたまります。
そこで、何をしているのか? そう、隠れて飲むお酒!
じやなくて、実は原稿を書いている机の下に租塩を置いているのです。
清まった大地のパワーがしっかり私の身体に入ってくるように……。
さらに、気分転換には入浴やシャワーですが、入浴は前述した厄落としの風水術を実行しています。
浴槽にパラパラとお風呂場の盛り塩を入れて、「ご褒美、ご褒美」とつぶやきながら入浴しているのです。
この後、租塩で頭と首筋をもみほぐしながら洗います。
入浴の時間がない時は、頭の上に租塩をのせて、シャワーの湯をかぶります。
さっぱりしますよー。風水では「厄を落とせばストレスも落ちる」というのです。
朝からずっと原稿を書かなければいけない日などは、いつもより集中力や神経を使うので、
昼食前にはこの厄落しをします。
これなら長時間ゆっくり入浴しても、疲れるどころかストレスがなくなって元気になるので、
ぜひ試してみてください。
お花見の時期のことです。
桜の開花が早いという予想で、日本中がなんとなく浮き足立っていました。
娘の美穂が「パパ、恋愛運を上げるには、お花見はどこへ行ったらいいの?」と、
原宿の自宅5階の書斎でイソイソと原稿を書いていた私の背中に向かって質問してくるのです。
すっかり、そんなことを聞く歳になってしまいました。
「美穂は大丈夫だよ。君の部屋は東南の方位にあって、部屋のインテリアはピンクにしてあるから、
恋愛運は心配なし!」という私に、「違うよ、友だちからどうしてもパパに問いてって頼まれたの。
みんなは私よりパパのファンなんだもん」。
コレをいわれると弱い!
イスを半回転して娘に、「恋愛運をアップしたいなら、その友だちの家から東南方位の川の土手がいいね。
一直線に並んで咲いている桜が恋に効く。帰りは、みんなで並んでパスタでも食べたら?」とアドバイス。
「ねえ、お給料が安くて因ってる友だちはどうしたらいいの?」
「そうだね。小高いところに咲く桜がいいね。
桜の木の西側に座り、東側を向いてお花見すると、恋にも金運にも恵まれるよ」
私はこうしてしっかり、娘の術中にハマってしまっていたのでした。
ほかのことを書こうとしていたのに、娘に執筆の腰を折られてしまいましたが、
まだまだ子どもだと思っていた娘が、久しぶりにゆっくり向き合ってみると、
すっかり大人っぼく変身しているではありませんか。「メイクひとつで変わるものだなぁ」なんて、
書斎の階段を下りていく娘の後ろ姿を眺めているコパさんです。
そうそう、その昔、私の家で原因不明のもめごとが起こった時のことを書こうとしていたのでした。
先代のことですが、その時父はお墓をしっかり掃除して、お墓の周囲を塩で清めていました。
パラパラと塩をまき、墓石の周囲の土地を清めてから、ひとつまみ四隅に置いていました。
お葬式の後に塩で清めることは知っていましたが、お墓自体を清める父を見たのはこのとき1度だけです。
小学生の私には、父がそこまでするトラブルの内容まではわかりませんでしたが、
その頃の父はよほどつらかったのでしょう。
後年、そのトラブルは身内に関することであったことを知らされ、
「おまえの身にもいずれきっと起こるから……」といわれました。
実は、父の予言どおり、母の死によって私にもそれと同じような事が起こってしまいました。
しかし、塩のパワーのお陰で父のときよりはずっと軽く、
そして多少のお金は使いましたが、大元からすっきり解決できました。
同じ長男でも、息子の照弘の代にはこの問題は起こらないはずです。
「盛り塩パワーは本当にすごい!」と実感しました。
後にも先にも、父も私もその塩風水を実行したのは1回だけです。
みなさんも、身内がらみや原因不明のもめごとが多発しているなら、お墓をきれいに掃除して、
お花を飾り(この花だって花風水の理論にのっとってやるとよく効きます)、
お墓のまわりに盛り塩をしてみるといいでしょう。
おかしな宗教行事ではないので安心して行ってください。
もちろん、前の日にはきちんと入浴して身体の厄を落としておくことです。
21世紀は豊かな人間関係を持っている人がツキに恵まれます。
人間関係というのは不思議なもので、同じAさんという人が、あなたの友人に対しては意地悪なのに、
あなたにはやさしいという場合があります。もちろんその反対もありますね。
なぜこんなことが起きるのかというと、厳密にいえば、あなたの身体に厄がついている時といない時では、
人間関係の吉凶が違ってくるのです。
厄がついていれば、相手はあなたに対して何か異質なものを感じます。
もちろんあなた自身、
せっかく素直になろうとしても厄がじゃまをしてトゲのある態度をとってしまったりするのです。
そこで登場するのが、バッグの中の盛り塩です。
ラッキーカラーの紙に包んだ10グラム程度の租塩。
バッグを持たない男性なら、こぼれないようにしてポケットの中に入れておきます。
ただ持っているだけでもいいのです。
パラパラまく必要はありません。
私も「この人にはどうも誤解されているようだ」と感じる時は、
その人と向かい合って座っている時などに、塩をひとつまみ握っているようにします。
相手に見つかって不審に思われるといけないので、
テーブルの下など目につかないところでそっと……がいいようです。
オフィスの盛り塩
会社や商店を経営している方は、「税務署」と聞くと、あまり良いイメージを抱かないのはないでしょうか。
私も例外ではありません。
何も悪いことはしていないのに「税務調査に伺いたい」なんて電話がオフィスに入ったり、
税理士の先生から「税務署から調査に何う日を指定してほしいといってきていますが……」などといわれると、
気分が暗くなってしまいます。
そこで盛り塩! ずいぶん力んで書いています!
だって、私は毎年、確定申告をして、しこたま(私にはいつもびっくりさせられる金額に感じられるのです!)
納税させていただいていますから。これでもコパは(株)祥設計という会社の社長ですから、
会社の税務調査にも立ち会っています。
そんな時、不愉快な思いをしたくないのと節税のために、オフィスの四隅とオフィスの玄関に盛り塩をします。
さらに、調査してもらう帳簿や経理用のコンピュータにもパラパラとふりかけます。
「租塩パワーの御利益で、いい結果になりますように」と、税務署員を応対する席のまわりにもパラパラ、
いつにも増してパワフルに清めます。
そして、ソファの下にひそかに、グリーンやブルーの小皿に、
これもいつもより多めに30グラムほどの盛り塩をしてそっと置くのです。
この方法を実行するようになってから、税金対策はバッチリですよ。
以前は税務署とは意見や見解の相違があって、ずいぶんとイヤな目にも遭いましたからね。
しかし、税務署の方が引き取られた後などは、特に何のトラブルがなくてもぐつたり疲れてしまうものです。
そんな時、私はまたまた塩にお世話になります。
塩のパワーは盛り塩だけに限ったことではありません。
みなさんは「うしお汁」ってご存知ですか?
これは塩だけで味つけした汁のことなのですが、
私は、疲れきってパワーがダウンしたと感じた時は、
亡父に教えてもらった「鯛のうしお汁」を飲んで元気になります。
材料は、鯛と長ネギ、塩だけ。ほかには何も入れません。
これがとてもおいしくて、パワー回復に実によく効くのです。
父に昔「鯛って、おめでたいだけあってパワーがあるんだね」といったら、
「これは鯛より塩のカだ」といわれましたよ。
疲れたら甘いものを食べるといいとよくいわれますが、
上質の塩を口にするのも、よみがえりのパワーが大。
甘いものは血糖値を上げて元気にしてくれますが、
塩は空気中の良い気を体内に吸収する働きをしてくれるのです。
みなさんもぜひ、試してみてくださいね。
「風水で子宝に恵まれました」「良い不動産が手に入りました」「大好きな彼と結婚できました」など
という人は大勢いらっしやいます。
しかし中には「金運アップの風水を続けているのにちっとも効きません」
「いつまでたっても良縁に恵まれません」など、風水が全然効かないという人もいます。
努力の分だけ、やった分だけ、効果が表れるのが風水ですから、
努力のわりに効果がまったくないとか、グチばかり出るとか、周囲を嫉妬してしまうなどというのは、
どこかがおかしいのです。
その原因のひとつに考えられることは、
それは本人、またはその人が住んでいる家に厄がついているということです。
厄というのは、日常の生活のなかで知らず知らずのうちに受ける厄のことをいいます。
厄が身体や住まいについていると、幸運を吸収することが出来ないばかりか、
身体のなかにある幸運を外に向けて発散させることもできなくなります。
これでは、いくら一生懸命風水をやっても効果は表れません。
そこで必要なのが厄落としです。
厄落としの方法には、住まいをとにかくきれいにすること、吉方位に向かって歩くこと、
じつくり入浴すること、嫌いなものを食べること、3日間ひたすら眠ること、
髪の毛と爪を切って半紙に包んで吉方位の駅にあるゴミ箱に捨てにいくことなど、
さまざまな方法がありますが、その基本のひとつに盛り塩をすることがあるのです。
厄を落とす場合の盛り塩の仕方は後にも詳しく説明しますが、
基本は玄関や水回り。
また、欠けや汚れやすい場所など、家の中で気の弱い場所にするのもいいでしょう。
量は10グラムぐらいが適当で、1週問に1度交換するのも同じです。
塩にはすべてのバランスを整えるパワーがありますから、
厄を祓い清める作用、そして足りない気を補って新しいパワーを生み出す作用があります。
ぜひ、盛り塩をして厄を祓い、幸運をたっぷり吸収できる身体と住まいを保ってください。
あとがき
本書では、私がこれまで教えられてきたお塩を使って幸せになる方法や、もっと盛り塩を効かせる風水術をすべてお話しました。 書きながら、子どものころに実行していた盛り塩や、家族で行ってきた盛り塩について、しつかりと思い出しました。改めて、ずいぶんとお塩の世話になつてきたことを実感しています。 私自身、いつも忙しい毎日を送っていますが、それでも毎日毎日がんばれるのは、お塩で毎日しっかりと厄落としをし、そしてパワーを補っているからでしょう。「コパさんは、いつも元気ですね。どうしてそんなに元気で、いつも楽しそうなんですか?」とよく聞かれます。 また、2002年、銀座COpaビルにオープンしたショップ「GINZA115」も、盛り塩パワーのおかげでたくさんのお客様に足を運んでいただき、幸せなスタートを切ることができました。 お塩の風水術は即効性もありますが、さらにコツコツ続けることでどんどんパワーが増してきます。みなさんも飽きずに、そして懲りずに続けてください。50数年問、ずっと盛り塩を続けてきた結果が、今の私、コパですから、そのじわじわとした、確実な効果がお分かりいただけると思います。 お塩は安いですし、手に入れるのも簡単。盛り塩風水だって、本書に書いてあるコツさえつかめば、誰にだってできることなのです。
実行しないと損ですよ。
お塩を人生に生かすことで、ワンランクアップした人生を送り、夢をかなえ、なりたい自分になりましょう。
さて、お塩には、盛り塩として家に置いておくだけでなく、
半紙などの白い紙に10〜20グラムぐらい包んで持ち歩けば、不運と不幸から守ってくれ、
さらに幸せを集めるパワーもあるということをご存知でしたか?
● 玄関の盛り塩パワー
盛り塩の効果は??
−ダメージと厄を祓い家全体に幸運が入り込む!
玄関は幸運の入り口。外から持ち帰ったダメージを祓い、厄を落とす大切な空間でもあります。
ここに盛り塩をすれば、家全体に幸運の気が入りこんでパワーがぐんとアップします。
盛り塩はどこに置く?
−下駄箱の上や中など、目につかないところでもOK
店先で見かけるように、ドアの両脇に対になるように置く必要はありません。玄関の盛り塩は1ヵ所
でもOK。下駄箱の中なで、目立たない場所に置いても大丈夫です。観葉植物の近くも良い。
どんな器でする?
−ラッキーゾーンの入り口には龍脈強化の龍の置物に盛り塩が◎
玄関は龍脈(ラッキーゾーン)の入り口。Dr.コパの龍脈強化の置物についている特性の盛り塩
容器に盛り塩をするのが効果的です。方位と相性の良い色や季節感のある器もいいでしょう。
● トイレの盛り塩パワー
盛り塩の効果は?
−厄を落とし、健康面にも効果を発揮
どの方位にあっても運気が乱れがちなトイレは、必須盛り塩ポイントです。健康運を左右する場所
でもあるので、体調が良くなったり、病気などのダメージに大きな力を発揮します。
盛り塩はどこに置く?
−鬼門ラインや正中線上は必ず置きたいポイント
トイレ内であればどの場所に置いてもかまいませんが、トイレの便器が鬼門ライン(東北と南西の
中心を結ぶライン)、正中線(東西南北の中心線)にかかってる場合は、その線上に置いて下さい。
どんな器でする?
−窓のないトイレにはラベンダー色の器が鉄則!
窓のないトイレには、方位に関わらず器はラベンダー色のものがベスト。また、トイレは清潔第一
が鉄則でしので、汚れが目に付きやすい白の器も効果を発揮してくれます。
「Dr.コパの盛り塩パワーでもっと強運になる」 より。
21世紀に入ってから、ラッキーな人とアンラッキーな人の差がはっきりついてきました。
「出世した」「収入が上がった」「いい不動産が手に入った」と喜ぶ人が増える一方で、
「リストラされた」「収入が減った」「次から次へとトラブルが押し寄せる」と頭を抱える人も少なくありません。
「運は自分持ち」という言葉通り、自分の持っている運が、目に見える形ではっきり表現される時代になったのです。シビアですが、そういう流れなのですから仕方ありません。
21世紀の第1ラウンドは、2001年から2005年前半まで続きました。
「運は4年ごとに変化する」と風水では考えますから、この4年間が最初の勝負どころだったのです。
あなたは勝ちましたか? 出た答えに満足し、今、豊かで楽しい毎日を送っていますか?
「勝負に勝った」「何とかハードルをクリアした」という人も、まだまだ安心してはいけません。
今は変化のパワーが吹き荒れる鬼門の時代ですから、何が起こるか分かりません。
うっかり油断して足もとをすくわれないよう、気を引き締めていきましょう。
「がんばつたのに勝てなかった」「くやしいけれど後退した」という人も、落ち込んでいるヒマはありません。2005年後半から、新しい第2ラウンドが始まります。
負け組の人が勝ち組に入り、勝ち組の人がさらに「勝ち組の勝ち組」へ進むためには、コツがあります。
それは、第1ラウンドで付いた「心と体の厄」をそぎ落とすこと。
厄とは簡単にいうと、ストレスのようなもの。
目には見えませんが、放っておくと煤のように体にたまり、徐々に層が厚くなつて、幸せを妨げる「膜」になります。
「風水が効かない」「がんばっているのに、よい結果が出ない」というのは、
心と体に厄がたまっているから。厄が付くと、次のような自覚症状が出ます。
●イライラして、怒りつぼくなる
●気分がふさぎ込み、何をしても憂鬱になる
●物事を悪いほうへ悪いほうへと考える
●体を動かすのが面倒で、フットワークが悪くなる
●タイミングが悪くなる
いかがですか? 厄が付いていると、環境が与えてくれる幸運を吸収できないだけでなく、
本来あなたが持っている才能や連を、思うように発揮できません。
21せ紀の厄落としとは?
残念ながら、人は生きている限り、多かれ少なかれ厄が付きます。
人間は神様じゃないのですから、仕方ありません。
同じ人間でありながら運のいい人、悪い人に分かれるのは、「厄落としが上手か下手か」の違いだけ。
運のいい人になりたいなら、上手に厄を落とせばいいのです。
21世紀の厄落としの極意を、お教えしましょう。
@固まらない
一寸先が見えない変化の激しい時代になると、必然的に占いが流行ります。
「今年は年まわりが悪いから、じつとしていなさい」
「来年は厄年だから、新しいチャレンジは避けて現状維持すること」といわれる人も、
少なくないことでしょう。
でも、「運の悪い時は、じつとしていること」というアドバイスに、コパは少し疑問を感じます。
「十年ひと昔」が通用したのんびりした時代なら分かりますが、
時代の流れるスピードが猛烈に早くなっている21世紀の今は「1年ひと昔」。
1年も2年も「じっとして」いたら、どうなるでしょう?
時代に取り残されて、ますます運が悪くなってしまいます。
コパだったら、たとえ「運の悪い時期」が来ても、じつと固まったりはしません。
「運は揺さぶらないと腐る」「運が悪い時は、とにかく動け」と父から教わっていますから、
どんどん動きまわるでしょう。
ただし、運と時間とお金のムダづかいはしません。
家をきれいにして風水的な環境を整えてから書方位に動いたり、その年の開運食を食べる、
ラッキーカラーで身を包むなど、ラッキーアクションを実行します。
この繰り返しで、川底によどんでいた運は水面に浮上し、その道は空中に上昇できるのです。
連が悪い時に、「どうせ、今の私は何をやってもダメだから」とじっとしていてはダメ。
現状維持では何も変わりませんし、固まれば固まるほど厄が寄ってきますよ。
占いなどでいわれた言葉を信じるより、自分の環境を信じて努力してください。
A起こり得る不運を想定して行動する
とはいえ、「どの占いの本を見ても、よいことが書いてない」と不安になるなら、
あらかじめ不運のタネを作っておけばいいのです。
もし「お金に苦労する年」なら、
「最もべストな苦労の仕方」を自分で考え、そこに不運のエネルギーを注ぎ込んでしまうのです。
コパは数年前、重点・原宿に移り住んだ時、「あの家に住むと、お金に苦労するよ」と、
ある占い師からいわれましたが、「この先生は、住まいの鑑定を知らないな」と思いました。
なぜなら原宿の家相は、「大きな夢に向かゝヱというものだったからです。
夢の実現に、お金の苦労はつきもの。
そこでコパは、「苦労が向こうからやってくる前に、自分から苦労のタネを作ってしまおう」と、
大借金をして早めに東京・銀座に自社ビルを建ててしまいました。
その結果、コパの運はさらに大きく育ち、今に至っています。
「不運」とみんなが考える出来事が訪れる前に、
ちょっと先まわりして自分から幸せに向かって「不運のタネ」をまく。
「幸せの実をつける不適のタネ」です。こうすると、厄が成長の道具になります。
ちょっとむずかしいかもしれませんが、開運の極意です。
B厄落としを楽しむ
「コパさん、有名になると、厄がたまりませんか?」と、親しい人から聞かれることがありますが、
おかげさまでたまりません。なぜなら、コパは趣味のひとつとして厄落としを楽しんでいるからです。
「2週間に1回、美容院へ行って、こまめに髪型を変える」
「サングラスをかけたり、はずしたりする」
「靴下、下着、パジャマなど、時期を決めて買い替える」
「内装や門扉を、その年のラッキーカラーにリフォームする」などです。
どれも楽しみながらやっているのでストレスがたまりませんし、いい気分転換になっています。
C運のいい場所へ行く
書方位に向かって歩くと、あなたの心と体にこびり付いた厄が、ポロポロと少しずつはがれ落ちていきます。特に、「凶方位に引っ越してしまった」という人は、
これから4年間、吉方位を意識して行動すると、方位の凶作用をはずすことができます。
厄が効率よく落ちるのは、海、神社、人がたくさん集まる場所(すべて書方位に限る)。
時間のある時に、散歩やドライブ、旅行を楽しんでください。
D運のいい人と一緒にすごす
いつも二コニコ明るい人のそばにいると、なぜか自分も元気になったり、前向きな気持ちになりませんか? コパも、「一緒にいると、楽しい気分になる」「こつちまで運が上がりそう」などと、よくいわれます。
なにしろコパは、「歩く縁起もの」と呼ばれていますからね(笑)。
運のいい人には、厄を吹き飛ばすパワーがあるのです。
運がいいのは、「いつも元気な人」「笑顔のさわやかな人」「時間と約束を守る人」。
会えないなら、電話で話すだけでも幸運パワーを分けてもらえます。
逆に、会わないほうがいいのは「グチや悪口をいう人」。
グチや悪口を聞くと、不運が自分に移ります。
もし聞いてしまったら、コロンをシュツとひと吹きしたり、化粧室に行って髪の分け目を変えたり、
歯を磨いて厄を落とすといいでしょう。
コロンヤプラシ、歯磨きセットは身だしなみを整えるだけでなく、
厄落としツールとしても役に立ちますから、いつもバッグに入れておきましょう。
Eお金を使う
お金落としは厄落とし。
「運が落ちているな」と感じた時は、パーツとお金を使うといいのです。
一番いいのは、人にごちそうすること。相手が喜ぶことで、自分の厄がスムーズに落とせます。
人にごちそうする余裕がない時は、自分にごちそうを。
いつも食べている500円の定食を、750円の定食に替えるだけでもOKです。
差額分の運が、あなたの体に入ってきます。
100円単位でも、コツコツ積み重ねていくと大きくたまりますよ。
F日本の行事を実行する
日本人は古来、季節ごとの行事を実行して厄を落としてきました。
節分の豆まきも、お花見も、夏越の大祓も七夕も、大そうじも、すべてお清めアクションです。
「やり方が分からないから」「面倒だから」とやりすごしては損。
分からないなら人に聞いたり、インターネットなどで調べて楽しみながら実行すると、ストンと厄が落ちます。
最近の子どもたちがキレやすかったり、大人たちに心の余裕がなくなつているのは、
日本ならではの関連法、つまり行事を知らず、実行していないからだとコパは思います。
行事に限らず、私たちのライフスタイルも大きく変わりました。
昔はよく座敷で正座したものですが、今ほ和室そのものが少なくなつていますから、
正座する機会がありません。
古来、日本人は大事なことを決めるとき、座敷に正座してじっくり考えたものでした。
正座をすると丹田(人体の中心)に気が入り、頭がクールダウンして冷静になれるうえ、
畳から立ちのぼつてくる大地のパワーが吸収でき、広い視野から物事を見られるようになるのです。
畳は厄落としパワーもありますから、「邪心を捨てる」「心が落ち着き、素直になる」という作用もあります。子どもが悪さをしたときに畳に正座させるのは、十分に意味のあることだったのです。
G「慣れ」に気をつける
これからの時代は勝ち負けの差がはつきりつきますから、
人から受ける嫉妬やねたみの畳も多くなることが予想されます。
「厄負け」して運が落ちないよう、お清めを毎日のライフスタイルに取り入れましょう。
その際、覚えておきたいことがあります。
それは、要易にできることは安易な結果しか生まない」ということ。
たとえば洗濯すると、目に見える衣類の厄は落ちますが、
乾燥機に頼ると、目に見えない厄は付いたままです。
週1回でもいいですから、衣類を1枚1枚、太陽光に当てて厄を蒸発させましょう。
掃除も、「見える床」を掃除機でなぞるだけではダメ。
ベッドの下やタンスの裏など掃除機が入りにくいところも、たまにはしっかり掃除しましょう。
フローリングの汚れは雑巾でしっかり拭き取り、ツヤがなくなってきたらワックスをかけること。
電化製品に頼りつ放し、便利なアイテムやサービスに頼りつ放しでは、厄はスッキリ落とせません。
大事なのは、「いかに手をかけるか」です。
洗濯機のなかった時代には、主婦がたらいで衣類を1枚ずつゴシゴシ洗い、
太陽の光と風に当てて乾かしたものでした。
掃除機がなかった時は、はたきでホコリを払いながら、ほうきやぞうきんで部屋をきれいにしていたのです。
「昔はよかった」などというつもりはありませんが、「お清め」に労力と時間がかかっていた分、
そこから得られる運は、密度が濃かったような気がします。
「厄落としをしているのに、ちっともスッキリしない」
という人は、慣れや手抜きがないかどうか、チェックしてみましょう。
厄というのは、「労力」で落ちるもの。自分の力でそぎ落とすものなのです。
厄が付いている時の行動
コパは神職でもありますし、これまでに数え切れないほど多くのお悩み相談を受けてきましたから、
「人に厄が付いているかどうか」が、すぐに分かります。
厄が付くと、どういうことになるか知っていますか?
ひとことでいうと、「カンが鈍くなる」、 具体的な例を、次にあげてみましょう。
つまりタイミングが悪くなるのです。
・少しの差で電車に乗り遅れる
・道に迷う
・歩いていてつまずく
・会いたくない人ばかりに会う
・注文した料理と違うメニューが出てくる
・寒い時に薄着をして、暑い時に厚着をする
・大事な時に、大事なことが思い出せない
・大事な時に、体の具合が悪くなる
・思い込みが激しくなる
・物事が悪いほうへ悪いほうへと進む
・疲れやすくなる
・怒りつぼくなる
・自分の意見に固執して、ガンコになる
・気が弱くなり、どうでもいいことで悩む
「どこか人とズレている」「大事な場面でミスをする」「いざ勝負の時に踏んばれない」というのは、
厄が付いている証拠です。
そういう時はそのまま放っておかずに、厄落としをして、運の軌道修正をしないといけません。
最初はささいなミスに思えても、それが重なると、どんどん悪いほうへ進む恐れがあります。
衣 食 住 遊 心 厄のバランス
いかがでしたか? あなたの厄のバランスは、どのような形になりましたか?
「こんなに厄が付いているの?」とびつくりする人もいれば、「大したことない」と思う人もいるでしょう。
いずれにしても厄の多い部分は、「パワーの弱い環境」と考えて、
これからは積極的に強化するように心がけてください。
「衣」の厄が多かった人は、これからは服や下着、バッグ、靴など、「身につけるもの」に気を配りましょう。
古い服や汚れた靴には、あなたの体から出た厄がしみ付いています。
ボロボロの服、流行遅れの古い服を着ていても幸せにはなれませんから、
「ご苦労様、厄を吸い取ってくれてありがとうと感謝してから処分し、運のいい服を新調しましょう。
「運のいい服」とは、その年のラッキーカラーの服、書方位で買った服、
試着してみて気分がよくなつた服などを指します。
「食」の厄が多かった人は、食べ物に気を配りましょう。
今のままでは健康面が心配ですし、いざという時、底力も発揮できません。
何といっても、運は体力で差がつきます。同
僚やライバルに勝ちたいなら、まず体力をつけることです。
多少面倒でも、栄養バランスを考えた手作りの食事をとるよう心がけ、量は「腹八分」で抑えることです。
カロリー過多も、過度なダイエットも、体に厄をため込むことになるので注意してください。
「住」の厄が多かった人は、身のまわりの環境にもっと気を配りましょう。
部屋が汚れていると気の流れが悪くなり、自分や家族の運がダウンします。
トイレや浴室は清潔ですか?キッチンは誰に見せても、恥ずかしくないほどきれいですか?
玄関から中心を通り、反対側の端を結ぶラッキーゾーン、東北と南西を結ぶ鬼門ラインはきれいですか?
水場やラッキーゾーン、鬼門ラインが汚れていると、家の自浄作用が弱くなり、下手をすると、
「厄がたまり放題の家」になってしまいます。
そうなると、どんなに「西に黄色」をしても、風水は効きません。
住まいの厄落としについては、次の第1章でくわしく説明しますので、しつかり読んで実行してください。
「遊」の厄が多かった人は、ワンパターンの生活になっていませんか?
職場と自宅を往複するだけの人生や、自宅でひっそり暮らしているだけの人生はつまらないですよ。
規則正しい生活はもちろん大切ですが、たまには息抜きの時間を持たないと、
新しい運の入り込むすき間ができません。
仕事や家事を1日や2日さぼつたとしても、大勢に影響はありません。
観たかった映画を楽しんだり、にぎやかな街でウインドーショッピングをしたり、
好きな本を買ってじっくり読んだり、日当たりのいいテラスでおいしいお茶を飲んだりして、
ストレスを発散させましょう。
自分を楽しませたり、五感に気持ちのいいことをすると厄が落ち、幸運が入ってきます。
人生は長いのですから、どんどん「寄り道」をしてください。
「心」の厄が多かった人は、もっと自分に自信を持ちましょう。
「どうせ私なんか」と自分を哀れんだり、いたずらに卑下しても、何の得にもなれません。
心に厄が付いている人は、往々にして過去にこだわり、悶々とするものですが、
はっきりいってそれは意味がありません。失った時間をいくら悔やんでも、絶対に元には戻りませんからね。
あなたは今を生きているのですから、「昔の失敗」なんて、どうでもいいではないですか?
自分が思っているほど、周囲は深く考えていないものです。
あなたは本来、素直で感受性の強い性格です。
やさしさが裏目に出たり、人から冷たくあしらわれたりしても、気にすることはありません。
「人は人、自分は自分」と割り切って、これからは自分の幸せを最優先に考えて行動しましょう。
迷った時、イライラした時は、花や植物を自分のそばに置いてください。
さあ、あなたの弱点は分かりましたか?
毒せになろうー・と思い立った瞬間から、運は上がり始める」と風水ではいいます。
厄の多い人も少ない人も、コパの厄落とし風水で、幸せに向かって歩き始めてください。
厄はためずに、こまめに流す
コパの父は、風水や家相にくわしい宮大工でした。
方位の気や、神仏のパワーを建物に取り入れながら家を建てていた父は、
「目に見えるものだけがすべてじゃない。運を上げたいなら、目に見えないものにこそ気を配れ」と、
いつもいっていました。
そんな父ですから、時にはこちらがドキッとするようなことも、口にしました。
人の顔色を見るだけで、厄が付いているかどうかが分かるというのです。
批コパが20代のころ、「厄が付いているな。川に行って、髪の毛を流してこい」と父からいわれたことがありました。誰にも話していませんでしたが、確かにそのころ、人間関係でものすごく悩んでいたのです。
さっそく家の近くの川に行き、頭頂部の毛を3本抜いて、「祓いたまえ、清めたまえ」と唱えながら流しました。
その途端、頭の中がスーツと軽くなつたのには、本当にびつくりしました。
頭の中に詰まっていたモヤモヤが、一気に抜け出ていったような感じでした。
そのことを父に話すと、
「よかったな。きれいな水が、お前の厄を洗い流してくれたんだ」と当然のようにいいました。
そして、こうつけ加えました。「厄はこまめに流せ。厄がたまると、がんばつてもなかなか幸せになれないぞ」
その時はよく分かりませんでしたが、今ではよく分かります。
体に厄が付くと、幸運の入るすき間が閉ざされてしまうのです。
コパは、「気になること」を、なるべく翌日に持ち越さないようにしています。
トラブルや難問は先送りせず、できるだけその場で解決するようにしていますし、
その日の疲れは、その日のうちに取るようにしているのです。
「コパさんはどんなに忙しくても、いつもすっきり明るい顔をしていますね。
その秘訣は何ですかとよく聞かれますが、特別なことをしているわけではありません。
ただ、厄をためないように心がけているだけです。
「運の風通しをよくしている」といったほうが分かりやすいでしょうか。
つまらないこと、どうでもいいことを深刻に受け止めて、いつまでもそのことばかりを考えていると、
運が固くなります。つまり、先ほどいった自分のゴムボールの中身が重く、固くなってしまうのです。
心はいつも身軽なほうがラクなので、コパはどんな時でも、「出た答えが一番」と考えています。
いいことはしっかり受け止め、イヤなことは体を素通りさせると、余計なものがたまりません。
基本的に物事にあまり執着しないので、周囲から見れば多少、「能天気」に見えるかもしれませんね(笑)。
コパの子ども時代の話を、もう少し続けましょう。
以前に出した本でも紹介したことがありますが、父の友人の1人に、韓国人の霊能者がいました。
彼は体に疲れがたまると、よく吉方位の温泉へ行っていました。
何回か一緒に行ったことがありますが、露天風呂でしばらくお湯に浸かっていると、
疲れ切った青い顔がみるみる生気を取り戻すのを見て、びっくりしたものです。
それはまるで、ひからびた植物が水を与えられ、枝葉の隅々まで、
一気にみずみずしさを取り戻したような感じでした。
「吉方位の空気と水と大地は、人に大きなパワーを与えてくれるんだ。
だから疲れた時は、こうして温泉で体を癒すのさ」と彼はいっていました。
父とその人は、よく一緒に刺身を食べていました。
コパが、「どうしてそんなに刺身を食べるの?」と聞くと、
「海で獲れたものにはパワーがあるから、生で食べるのが一番いいんだ」といっていました。
魚や貝などの海産物は、古くから神前のお供え物に用いられます。
大自然のすばらしいパワーが満ちているからこそ、神様も好んで召し上がるのでしょうね。
また、父はフグも好きでした。
「毒のあるものは厄落としになる」と、寒い冬の夜はひれ酒をチビチビやっていましたね。
父の血を受け継いだのか、コパもフグが大好きです。
不幸とは運がひねくれた状態
コパは子どものころから、父と韓国人の霊能者から、風水に関して特別な教育を受けてきました。
その霊能者は、よく家に遊びに来ては、父と家相について熱心に語り合っていました。
彼は片言の日本語で、噛んで含めるようにこういいました。
「人は本来、幸せになるために生まれてきた。
人間を取り巻く風や水、光、木、大地などの自然は、人間の幸せを後押ししてくれる。
すべての人が、『自分がすべて』という考えを優先させると、自然界のバランスが乱れ、気の乱れやにごりが生じる。そうなると、人は本来持っているエネルギーを失い、希望よりあきらめが先に立ち、
しなければならない努力をしなくなる。
幸せになりたいなら、大自然のパワーを活用して澄んだ気を取り戻すことだ。
自分の心と体に、そして自分の住む家の中に、清らかな気を入れることだ。
そうすれば、必ず幸せになれる」
ズバリ、厄落としの基本はコレなのです。
気のにごりを取り祓い、本来の澄んだ気を取り戻せば、人はイヤでも幸せになることができます。
父も、「本当は、幸せになるより不幸せになるほうが難しい。
それは、自然に逆らっているということだからな」といっていました。
もしあなたが今、「全然、幸せではない」というなら、
あなたの状態は、「本来あるべき姿ではない」と考えてください。
「運がひねくれた状態になっている」といってもいいでしょう。
厄落としというのは、ねじれた運を正常に戻し、あなたが本来持っている幸運をスムーズに引き出す作業のことです。
「風水がちつとも効かない」「がんばつているのに、幸せになれない」
「失恋や金銭問題など、同じようなトラブルを繰り返す」というのは、体に厄が付いている証拠。
吹けば飛ぶような厄から、ガツチリしぶとく骨身に染み付いた厄まで、
人によってそれぞれ程度の差はありますが、落ちない厄などありません。
「今よりもっと幸せになるぞ!」という気合いと決意、そしてヤル気さえあれば、
人は誰でも体から厄を追い祓い、幸せになることができるのです。
上手に気令転換することが、厄落としになる
ありがたいことにコパの風水は、みなさんにすっかりおなじみになりました。
街を歩いていると、「コパさんだ!」と声をかけてくれる人も多く、とてもうれしく思います。
その半面、厄を受けることもあります。
「ただの建築家が、ここまで有名になつて」「銀座にビルなんか建てて」など、嫉妬という厄です。
それは、「仕方のないこと」と受け流すようにしていますが、それでも厄を受けて肩が凝ったり、
頭が重くなったりして、フットワークが悪くなることがあります。
そんな時は必要以上にガマンをせずに、5分、10分でも仕事の合間に、
「厄落としの時間」を作って楽しんでいます。
別に難しいことではありません。窓を開けて深呼吸する、顔を準っ、歯を磨く、軽く体操をする、
コロンをシュツとひと吹きする……それだけでいいのです。
運のいい知り合いに電話をかけて、ツキをおすそ分けしてもら、方法もあります。
おいしいものを食べたり飲んだりするのも、いい厄落としになります。
オフィスのある東京・銀座には、おいしいレストランや寿司店がたくさんありますから、
判の店を探し て食べ歩くのも楽しいですよ。
「そんな簡単なことでいいの?」と思うかもしれませんが、本当にそれだけで、
体内に侵入しかけた厄を吹き飛ばすことができるのです。
厄落としというと、「呪いに頼るもの」「何か、おどろおどろしいもの」というイメージ
を持つ人もいるかもしれませんが、21世紀の厄落としはもっと楽しくて簡単です。
その極意は、上手に「気分転換」すること。
今までの意識の流れをちょつと変えるだけで、人は元気、勇気、根気、ヤル気など、
さまざまな「気」を取り戻すことができるのです。
あなたも職場でイヤな思いをしたり、人間関係で悩んだりした時は、気分転換を試みてください。
もう1つ、厄を寄せつけないためにコパが日常的に心がけているのは、「掃除」です。
銀座のオフィスやショップに来る人はみな、口を揃えて、
「ここは本当にすっきり片づいていて、きれいですね」とびつくりします。
新築のビルということもありますが、床にはゴミひとつ落ちていませんし、
ドアや窓ガラス、エレベーターの鏡もいつもピカピカです。
デスクの上や足下にも、余分なものはいっさい置いていません。
トイレや洗面所、給湯室などの水場も、スタッフが毎朝きちんと掃除しているおかげで、
誰に見せても恥ずかしくないぐらいきれいです。
1階から3階のショップのスタッフにも、
「何はなくとも、まず掃除。とにかく掃除をきちんとして、気持ちのいい空間を作りましょうと話しています。
そのおかげで、来店のお客さまにも、「店に入ると気持ちがスーツとします」
「商品を見てまわっていると、いつの間にか気持ちが明るくなります」などと好評です。
「幸運は、清らかな気の中にしか住めない」と、風水ではいいます。
空間をきれいに保つと幸せの気が満ち、そこにいる人の体の中にも、いい気がたっぷり浸透してくるのです。
厄をためない、Drコパのライフスタイル
銀座にビルを建ててから、コパはオフィスで寝泊まりすることがあります。
「夜の街・銀座」といわれるだけあって、昼間は比較的落ち着いていますが、夜は、かなりにぎやかです。
周辺には、有名なクラブや料亭がひしめいていますからね。
オフィスのある銀座や自宅のある東京・原宿など、にぎやかで気の流れの激しい場所でも、
コパは夜はぐつすり眠り、朝はすっきり起きられます。その秘訣はズバリ、寝室にあります。
寝室は、いつもきれいに掃除をしています。
夜は部屋の中央に布団を敷き、枕もとには 酉の置物など、その年の干支の置物と、
キラキラ光るゴールドの小物を置き、盛り塩もしています。
ぐつすり眠りたいときは、どんぶり一杯の水も置きます。
干支の置物、光り物、盛り塩は、厄を寄せつけない三種の神器。これらを置くと、悪いものが寄ってきません。
ですからコパは、余計なことを考えずにスーツと気持ちよく眠りにつけますし、
悪い夢も見ません(もともと、夢はほとんど見ないのです)。
元気の秘訣は、風水で吉相に整えた寝室なのです。
朝は、日の出とともに元気よく目を覚まします。
目が覚めたら、すぐに布団から出て窓を開け、東方位を向いて背筋を伸ばし、3回深呼吸します。
そして「幸せになります」と声に出していうのです。
これは東の元気パワーを吸収する風水で、その日1日をいきいきとパワフルにすごせます。
目覚めたばかりの寝室は、寝ている間に体から排出された厄が充満して、気がにごつています。
コパは毎朝、気を入れ替えるために雨の日も風の日も、寒い日も暑い日与すべての窓を開けるようにしています。
顔を洗って歯を磨いたら、神棚に手を合わせて祝詞を奏上します。
大事な仕事が控えている時は、「神様、一生懸命がんばりますので、どうぞ力を貸してください」、
凶方位へ講演に行く時は、「方位の凶作用を取り払ってください」とお願いします。
これで自分自身にカツが入り、気持ちがウキウキして、体中に「ヤル気パワー」がみなぎつてくるのです。
家に神棚や仏壇のある人は、ぜひ毎朝、手を合わせて挨拶しましょう。
神仏が味方についてくれれば、もうこわいものはありません。
特に大勝負を控えている人、自分に自信のない人、不安や悩みを抱えている人は、実行してみるといいですね。
家内の作ったおいしい朝食を食べたあとは、コパ手帳を開いてその日のスケジュールや
ラッキーアクション、ラッキープレイスなどをチェックします。
「今日は、神社とウナギがラッキーか。よし、出張先で神社へ行って、昼食は大好物のウナギにしよう!」
などと考えながら、仕事に出る支度をするのです。楽しいでしょう?
どんなに大変な1日でも、何か1つ「お楽しみ」をつけ加えるようにすると、気分が前向きになります。
「がんばってこれをすませれば、ウナギが食べられる!」とか、
「あそこに行けば、おいしい地酒が飲める!」などですね。どうせ仕事をするなら、
「少しでも楽しくやらなきや損!」というのが、コパのモットーです。
出張がない時は、オフィスで原稿を書いたり、出版社の人と打ち合わせをしたり、
コパブランドの新商品を考えたりしています。あ、あとは愛馬たちのことも考えたりしてますね(笑)。
前中、ずっとデスクワークが続くと頭が疲れますし、たくさんの人に会うと気も疲れます。
疲れるとカンが鈍くなりますから、コパは仕事の合間に外に出て南の太陽に当たり、
南のパワーを体内に吸収しています。
直感やインスピレーションは、南の太陽から降り注いでくるからです。
昼食に出かける時は、街角に生えている木や花に目をやりながら歩きます。
「ずいぶん大きくなつたね」「きれいな花が咲いたね」などと声をかけて歩くので、
一緒に歩く人がびつくりすることもあります。
でも、これでいいのです。大地のパワーが吸収できますから。
5階以上の建物や高層ビルで仕事をしている人は、昼休みはできるだけ外に出て、街を歩きましょう。
高い場所にずっといると、体に大地のパワーが届きにくく、根性やヤル気がダウンしがちです。
昼食のお店を選ぶ時は、「みんなに合わせて」ではなく、「自分のほしい運を上げるものを食べる」が鉄則。
お金がほしいなら、金運を上げるカレーやチキン料理、
人間関係運を上げたいなら、パスタやうどん、そばなどのめん類、
仕事運を上げたいのなら、マリネや酢の物、トマト料理などを食べましょう。
街を歩くにしても、食事をするにしても、どうせなら自分の運を開く行動を取りましょう。
ささいなことのようでも、毎日続けていくうちに、はっきりと差が出てきます。
仕事で疲れた夜は、コパは家に帰るなり、すぐにお風呂に入ります。
入浴は、即効性のある強力な厄落としです。
シャワーで頭を洗っていると、頭の中にあった迷いや後悔が、シャンプーの泡とともに気持ちよく流れていきます。
みなさんも、そう感じたことはありませんか?
疲労が激しい時は、浴そうに租塩を振りまいてから、じつくりお湯に浸かります。
海水のエキスが凝縮された塩には、清めと癒しのパワーがあります。
これで、体がスーツと軽くなるのです。
そして仕上げには、「頭に盛り塩」をします。
浴室を出る前に、頭の上に塩を乗せ、シャワーでさっと洗い流すだけです。
これで頭のてっぺんからつま先まで、いい気が通うようになります。
コパは、「就寝は何時」とは決めていません。
疲れていたら、午後8時でもさっさと布団に入って、余計なことを考えずに寝てしまいます。
翌朝は夜明け前に目を覚まし、朝一番から仕事に打ち込みます。
朝の6時、7時には仕事の電話もかかってきませんから、仕事に集中できますよ。
どんなに難しい課題でも、昼間の半分くらいの時間でクリアできます。
これこそ、コパが人の3倍働ける秘訣なのです。
心と体に厄の付かないコパ式のライフスタイル、あなたも試してみてはいかがでしょうか
こわいのは厄年ではなく、日常厄
「厄」というと、多くの人は「男性は25歳と42歳、女性は19歳と33歳の厄年のことでしょう?
よくないことが起こりやすい年ですよね」と考えます。
確かに、厄年は今までの答えがはっきり出る年まわりなので、
運を上げる努力をしなかつた人には、それなりの結果が出ます。
しかし風水では、「厄年はこわいもの、恐ろしいもの」という考え方はしません。
今までの努力が報われ、人生の転機が来る年と考えます。
つまり、「人生をランクアップさせる節目の年」なのです。
きちんと運を積み重ねてきた人にとっては、「チャンスの年」といえます。
確かに、男性の42歳、女性の33歳の大厄は「体の変わり目」といわれ、
健康面でも気力面でもバランスが崩れやすくなります。
その変化をうまく乗り越えることができれば、厄年は決してこわいものではありません。
いたずらに恐れるより、「チャレンジの年」と割り切ったほうが、いい結果が出ます。
実は、本当にこわいのは厄年ではなく、普段の生活で知らず知らずのうちに付く、「日常厄」のほうです。
「厄を受けている」という自覚がないため、体の中にため込みやすく、
「気づいた時には、かなり重症」というケースが少なくありません。
日常厄には2通りあります。1つは、相手から与えられる厄です。
会社や近所でグチやイヤな話を聞かされた、嫉妬されている、ツイていない人がそばにいる、
などというのがそれです。
あなたを取り巻くよくない環境が、「厄」になつて体にとり付いてしまうのです。
もう1つは、自分自身が作り出す厄。
たとえば、疲れてグチが多くなる、人を妬んでしまう、物事をネガティブにとらえる、
ひとつのことにとらわれてガンコになる、また環境や間取りのよくない家に住んでいたり、
部屋の掃除を怠っていると、体が厄で染まってしまいます。
これだけあげてみると、私たちは毎日、体を厄にさらされて生きていることが分かりま
すね。特にこれからの時代は、誰もがみな、今までよりもさらに大きな厄を背負いやすく
なるので、注意しなければなりません。
なぜ、厄を背負いやすくなるのでしょうか?
それは、「勝ち組」と「負け組」の差が大きく開いているからです。
21世紀に入ってから、幸せな人とそうでない人の差が、大きく開き始めていると思いませんか?
「人はみな平等」の時代は終わりました。
努力をするかしないかで、はっきり差がつく時代になったのです。
これからは勝ち負けの差がはっきり出る時代ですから、それだけ嫉妬や不平不満、グチも多くなります。
「自分だけは、グチをいうのをやめよう」と思っても、
人からの嫉妬を受けて、イヤな思いをすることもあるでしょう。
不愉快な思い、割り切れない思いを放っておくと厄になり、スムーズに幸せになりにくくなります。
「つまらないことにわずらわされずに、とんとん拍子に幸せになりたい」というなら、
定期的に厄落としを実行しなければなりません。
ひと昔までは、幸せになる努力だけをしていればよかったのですが、
これからは幸せになる努力と同時に、厄落としも忘れてはならないのです。
厄落としをすぐに実行すれば、幸せになる
2000年2月に、『コパ 厄落とし・厄祓い大事血企(実業之日本社)を出版した時、
あまりの反響の大きさに、担当の編集者はもちろんのこと、コパ自身もびつくりしてしまいました。
みなさん、口には出さなくても、厄落としの必要性をひしひしと肌で感じていたのでしょぅね。
「こういう本を待っていた」「ものすごくためになつた」「厄が吹っ切れた」などのお便りを、
全国からたくさんいただきました。
「もっと効く厄落としを知りたい」「ワンランク上の厄落とし風水を教えてほしい」と
いったみなさんのリクエストに応えて、恥コパは「厄落とし続編」ともいえる本書を出すことに決めました。
前書が初心者向けの基本編なら、本書はすでに、風水を実行している人向けの中級編といってもいいでしょう。
今すぐ簡単にできる厄落としから、勇気を出して実行すれば、
かなりの効果が期待できるテクニックまで、大公開します。
もちろんこれらの風水術は、初心者の方でもすぐに実行できます。
お金も手間もかかり ませんから、安心してください。
本書に書いてある風水を実行すれば、誰でも確実に「効きめ」が実感できるはずです。
第1章では、自分と家に付いた厄をこそぎ落とす風水術、
第2章では通常の厄落としで は効果が見られなかった人のために、ワンランク上の厄落としを紹介します。
人は本来、.明るくすがすがしく生きるべきです。
そして、明るくすがすがしい心と体にこそ、幸運は宿ります。
もしあなたが、「何をしても報われない」「生活に困っている」 「思いが満たされない」というなら、
今すぐにでも厄落としをして、心と体に付いた厄を祓い落とし、身軽になりましょう。
あなたが天から与えられているのは、楽しくて実り豊かな人生です。
「こんなに幸せで いいのかな?」と思うくらい、もっともっと幸せになっていいのです。
今日からちょっと意識を切り替えて、批コパの「お清め風水」を日常生活に取り入れれば、
あなたの人生は見違えるほど、キラキラと輝き出すことでしょう。
「西に黄色と自で金運アップ」「東にピンク、ブルー、赤、白で仕事運と健康運が上がる」など、コパの風水も、最近ではだいぶ、みなさんの間に定着してきました。「風水のおかげで、家計がラクになりました」「主人がリストラを、まぬがれました」「子どもが積極的に机に向かうようになりました」など、うれしい声やお便りが、日を追うごとに増えています。事務所に毎日、山のように寄せられる手紙の束を見るにつけ、「風水が少しでも多くの人のお役に立てばと、長年がんばってきた甲斐があったなあ」としみじみ思います。 しかし中には、「金運アップの風水を3年間続けているのに、ちっとも効きません」「風水が効かず、もうすぐ胡歳なのに良縁に恵まれません」「職場の人間関係を改善しょうと東南に花を飾っていますが、日々悪くなるばかりです」などと訴える手紙もあります。
◆「西に黄色」が、ちっとも効かないのはなぜか
「西に黄色と自で金運アップ」「東にピンク、ブルー、赤、白で仕事運と健康運が上がる」など、
コパの風水も、最近ではだいぶ、みなさんの間に定着してきました。
「風水のおかげで、家計がラクになりました」「主人がリストラを、まぬがれました」
「子どもが積極的に机に向かうようになりました」など、うれしい声やお便りが、日を追うごとに増えています。
事務所に毎日、山のように寄せられる手紙の束を見るにつけ、
「風水が少しでも多くの人のお役に立てばと、長年がんばってきた甲斐があったなあ」としみじみ思います。
しかし中には、「金運アップの風水を3年間続けているのに、ちっとも効きません」
「風水が効かず、もうすぐ胡歳なのに良縁に恵まれません」
「職場の人間関係を改善しょうと東南に花を飾っていますが、日々悪くなるばかりです」などと
訴える手紙もあります。
つまり、風水が劇的に効く人がいる一方で、まったく効かない人もいるのです。
「努力の分だけ、やった分だけ、幸せになれる」のが風水です。
同じ風水を実行している
はずなのに、なぜ、「やってもやっても、幸せになれない」人がいるのでしょうか?
理由は簡単です。それはあなた自身、あるいはその人の住んでいる家に、ているからなのです。
「厄」というと、33歳の「女の大厄」や42歳の「男の大厄」を思い浮かべるかと思います。
確かに「厄年」は「人生の節目」であり、「特に気をつけなければならない年回り」
として、神前でお祓いを受ける人も少なくありません。
風水でも「厄年は吉凶によらず、ものごとが極端に傾きやすい」と考えられており、
いつもより慎重に行動しなければならない、とされています。
しかし、厄年にかぎらず、私たちは日常生活の中で、あるいはふだん身を置いている環境から、
知らず知らずのうちに厄を受けています。それを風水では、「日常厄」と呼びます。
日常厄は、「環境から受ける自然の汚れ」ということなのですが、
簡単に「ストレス」と呼んでもかまいません。
汚れた空気の中にいると、顔や肺がだんだん黒ずんでいくように、厄は放っておくとどんどんたまり、悪化します。
風水では厄年より、むしろ日常厄のほうを重く見ます。
これは、「日に見えない」「自覚がない」からこそ体にため込みやすく、
気づいた時には相当悪化していた、ということが少なくないからです。
こまめに「気」を入れ換えて、風通しのいい生活を心がけている人なら、それほど心配はありませんが、
気の「新陳代謝」が悪ければ悪いほど、厄はどんどんたまっていくことになります。
「西に黄色がちっとも効かない」というのは、住まいやあなた自身に厄がたまっているからです。
たまった厄はどんどん厚い「層」を成し、外部からの幸運をシャットアウトするだけでなく、
体の中から発散される幸運の気も閉じ込めてしまいます。
つまり、厄という目に見えないベールが、幸運の吸収、発散を邪魔しているのです。
これでは、どんなに一生懸命風水を実行しても、ストレートに効くはずがありません。
そこで必要なのが厄落としです。
心と体、住まいをきれいにクリーニングして、
「すす」のようにびっしりとたまった厄を祓い落とそうということなのです。
◆厄が落ちると心も休も軽くなる
「厄を祓う」というと、何となくオカルティックな光景を想像する人がいるかもしれませんが、実際は違います。
厄落としの目的は、「滞った気を排して新鮮な気を取り入れ、新陳代謝を促すこと」で、
決してオカルティックなことでも神秘的なことでもなく、よくよく考えてみれば、
実に理にかなった「先人の知恵」なのです。
仕事や人間関係でストレスがたまり、それを放っておくと、心と体に濁った気がたまります。
気が滞ると、いい考えや発想は決して浮かびません。
また、家の中に光と風を通さなかったり、厄が最もたまりやすいトイレや浴室の汚れを放置しておいたりすると、
気が汚れて家は本来のパワーを発揮できなくなります。
「もう何年も同じ問題に悩まされている」
「掃除は部屋を丸く掃いて終わり。家の四隅になど目を向けたこともない」などという人は要注意。
自分自身や住まいにきちんと心を配らないと、
自覚症状のないままに幸運が頭打ちになつている可能性があるのです。
「最近、何だかツイていない」という人も、
「特に悩みはないけれど、もっと幸せになりたい」という人も、
この機会にぜひ、厄落としを実行してみましょう。
部屋がきれいになるだけでなく、心も体も驚くほどすっきり軽くなるはずです。
厄落としは簡単にいえば、「気の流れをよくすること」です。
具体的な厄落としの方法については第2章でくわしく述べますが、
最も簡単で速効性があるのは「外気に当たる」、
または「窓を開けて光と風を通す」ことです。
お金も手間もかからない、実にシンプルな方法だと思いませんか?
コパは、原稿を書いていて行き詰まった時、どんなに寒くても窓を全開にして、
部屋の空気をすべて入れ換えるようにしています。
部屋の中に滞った気を追い出して新鮮な空気を取り入れることで「環境」が一新され、
新しい発想ヤアイデアがどんどんわいてくるからです。
それでもダメな時は、1時間ほど吉方位に散歩に出かけます。
足の裏を伝わって、大地から吉パワーが吸収され、それが快い刺激となって脳に達し、
新しい意欲とヒントが得られます。たったこれだけのことでも、しつかり厄が落とせるのです。
今でこそ、こまめに厄を落として、クリーンな心と体を保つように心がけているコパですが、
昔は厄落としの方法を知らず、仕事のささいなことで悩んで、厄を体にためこんだり、
人間関係の厄を一身に背負って苦労したこともありました。
20代のころは、仕事と人間関係のストレスでひどく悩んでいました。
家では平気な顔をしていたのですが、父だけにはいち早く見抜かれ、
「厄がたまっているな。髪と爪を切って川に流してこい」とアドバイスされたのです。
「なぜ、わかったのだろう」と思いながら、父のいう通り、頭のてっぺんの毛を3本抜き、
爪を切って、それらを和紙で包み、東京・世田谷の家の近くを流れていた川まで行きました。
そして、「祓い給え、清め給え」と唱えながら流したのです。
不思議なことに、その瞬間に気持ちがスーツと晴れてきただけでなく、
急に肩が軽くなり、体がフワーツと浮き上がってきたのにはびつくりしました。
「水に流す」という言葉がありますが、本当に川が厄を流し去ってくれたのです。
風水の師であった父は、Drコパが28歳の誕生日を迎える2カ月前にこの世を去りました。
その後は父の会社を継いだり、自分でも会社を興すなど、にわかに身辺が忙しくなりました。
そのうちに「風水のDrコパ」として東奔西走するようになり、
会社の運営は身内に任せていたのですが、皮肉なことに、
有名になるにつれて「身内の嫉妬」という厄を受けるようになつてしまったのです。
「同じように育てられたのになぜ、兄貴だけ風水が効くのか」
「なぜ、あんなに成績の悪かった同級生の小林が有名になるのか」など、
30代にして「身内の嫉妬のこわさ」をイヤというほど思い知りました。
そして母が亡くなつた時、母の遺言で、すべての財産は弟と妹の手に渡ったのです。
偶然にもその時、ちょうど大厄の42歳。
人生で最もつらい時期でしたが、「つらい時こそチャンスと思え」という父の言葉をかみしめ、
歯を食いしばりながら毎日、厄落とし風水に励んだのです。
先祖のお墓をしっかり掃除して周囲を盛り塩で清めたり、
つまらないことを考えないために夜11時には寝るようにしたり、
仕事の合い間をぬって吉方位に温泉旅行に行ったりして、
体にピッシリこびりついた厄を落とすために、ありとあらゆる厄落としを試みました。
そして、結果はごらんの通り、みなさんに自信を持って「厄落とし風水術」をおすすめできる、
現在のDrコパができあがったのです。
◆いい「環境」に身を置けば、厄はつかない
あなたがもし、今、「お金がなくて困っている」「夫や恋人とうまくいかない」
「今ひとつ体調がすぐれない」「心が不安定で、何をやっても自信がない」「大勝負でいつも負ける」
というなら、厄が体にしみついていると考えて間違いありません。
厄がついていると、「どんなにがんばっても実らない」「努力がむしろ逆効果になる」といったことになりがちで、
ムダにあがけばあがくほど、悪い結果を引き起こしてしまいます。
そんな時に一番いいのは、「心を切り替える」ことです。
いったんすべてを白紙に戻して肩の力を抜き、まったく新しい視点から問題を見直せば、
たいていのことは意外にスムーズに解決できるものです。
だいたい世の中に、「命を張ってでも」とか「死にものぐるいで」解決しなければならない問題などは、
そうそうないのですが、問題の渦中にいる本人にそんなことをいってもわかるはずもありません。
本人は、「さあ困った、どうしよう」と頭の中が不安でいっぱいなのです。
そういう人に、Drコパがおすすめするのは、「環境」を変えて厄落としをすることです。
環境とは、あなたが今、住んでいる「住まい」のことです。
Drコパは仕事柄、多くの住まいを拝見してきましたが、何か問題を抱えているお宅ほど、
風通しが悪かったり、日当たりがよくなかったり、玄関や水場が汚れていたりなど、
家の気がどんよりとよどんでいました。
人の心は水のようなもので、四角い器に注げば四角に、丸い器に注げば丸くなって収まります。
つまり、「心は形から入る」のです。
環境のいい家に住んでいれば自然に心が前向きになるし、環境のよくない家なら厄がつきやすい体質になる、
と考えてください。
Drコパがテレビやラジオ、講演会などでもいつも「家をきれいに」とみなさんにいうのは、
それが体に厄をつけないための、最もシンプルで効果的な風水術だからです。
「西に黄色と自で金運アップ」を実行しても、肝心の西方位が汚れていては何にもなりません。
ゴミの山の上に風水をしても、まったく効果はないのです。
ですから、まず掃除をして、家の厄を落とすことです。
家についた厄が落ちれば、家は本来のパワーを存分に発揮して、あなたをスムーズに幸せに導いてくれるでしょう。
もし、何かで悩んでいるのなら、まず家をきれいに掃除してください。
不用品はすべて処分して、いつ誰が来ても恥ずかしくないような環境で生活することです。
「もったいないから」「面倒だから」とものをため込む習慣が厄を呼び寄せて、
せっかくのツキを落としているのです。
◆ラッキーゾーンを掃除すると、家の新陳代謝がよくなる
21世紀が始まった今、みなさんは「エイッ」と気合いを入れなければなりません。
今ま でのようにのんびりすごしていたのでは、人に後れをとってしまいます。
新しい世紀の幸せをつかみ取るための態勢を、しつかり整えてください。
特に今、「ツイていない」「調子が悪い」という人は、すぐにすべての厄を祓い落として、
心と体をクリーンにしておきましょう。
マイナスの運気を背負ったまま21世紀をスタートしてしまうと、今後100年間、その運気が続いてしまいます。
あなたの現状の運気が子どもや孫の運気にまで影響するのですから、責任は重大です。
今のうちにしっかり厄を落としてください。
厄を背負っている人も背負っていない人も、
幸運をつかむコツは、「ラッキーゾーンがきれいな家で暮らす」 ことです。
ラッキーゾーンとは「幸運の気の通り道」のことで、「龍脈」とも呼びます。
風水では「幸せになりたいなら、龍脈の走るところに住め」という言葉がありますが、
龍脈は、マンションにもアパートにも二戸建にも存在します。
このラッキーゾーンを、いかに上手に生かすかで、その人の幸運度が決まるといっても過言ではありません。
自分の家のどこにラッキーゾーンがあるのかということについては、138ぺでくわしく説明しますが、
簡単にいうと「玄関」と「家の中心」を結び、そのまま反対側の壁までまっすぐに伸ばしたゾーンのことです。
ただし、玄関が北側にある家の場合のみ、ラッキーゾーンの幅は倍になりますが、
幸運は家の中心までしか届きません。
日本を含む北半球は、「すべてのものは北に引っ張られる」と考えます。
人が玄関から出入りするように、幸運もまた玄関からやってきますから、玄関の吉凶は風水ではとても大切です。
きれいな玄関なら何もしなくても幸運が入ってきてくれますが、
たたきに汚い靴が散乱していたり、狭い空間にゴルフバッグを置いたり、
枯れた花を置きつ放しにしているような玄関だと、幸運はたちまち逃げていってしまうのです。
あなたの家はどうですか? 喜んで幸運が入ってきてくれるような、きれいな空間になつていますか?
家の中に入ってきた幸運は、「家の中心」をめがけてまっすぐに進み、
そのまま玄関と反対側の端に流れていきます。
ところが途中にゴミが落ちていたり、汚い収納スペースがあったり、
キッチンやトイレなどの水場があったりすると、幸運の気はたちまちパワーダウンしてしまいます。
幸運はとてもデリケートな性質を持っているので、においや汚れなどの「厄」は大の苦手なのです。
もしラッキーゾーン上に収納スペースや水場があるなら、
こまめに整理整頓、掃除をして、できるだけきれいにしておきましょう。
またトイレ、浴室、洗面所、キッチンなどの水場は、
たとえラッキーゾーンからはずれた場所にあっても、きれいにしておくことです。
水場は人の厄を落とす空間ですし、家の中で最も汚れがたまりやすい場所です。
ましてやトイレは家族の健康運、浴室・洗面所は夫婦の愛情運、
キッチンは主婦の金銭感覚を左右する大切な空間ですから、常にピカピカにしておかなければなりません。
ラッキーゾーンと水場をきれいにするだけで、その家にはきれいな「付刈」が流れるようになり、
そこにいる人もクリーンな気分になります。
「掃除をしたあとは気分がすがすがしくなる」というのは、見た目に片づくからだけでなく、
部屋を流れる「気」が入れかわり、住まいについていた厄が祓われるからなのです。
風水で、「運を上げたいなら、まず掃除せよ」というのは、決して大げさにいっているのではありません。
さらに赤い玉を持つた龍の置物をラッキーゾーンに置いて、龍脈(ラッキーゾーン)を強化してください。
◆幸せになるには、厄落としが必要
最近は街を歩いていると、つまらなさそうな顔をした若者や、
むっつりした表情で歩いている中高年の人が多いことに驚かされます。
特に、Drコパと同年代のビジネスマンは今や、リストラのメインターゲット。
家のローンや子どもの教育費といった重い荷物を背負いながら、毎日、綱渡りをしているようなものです。
電車に乗っても、「厄がスーツを着て歩いている」とでもいうようなビジネスマン、
くたびれた顔の主婦などがやたらに目につきます。
そこで、Drコパからみなさんにお願いがあるのです。
新しい世紀を迎えた今、1度気持ちを切り替えましょう。
身にしみついた厄は、今の環境を変えない限り、決して落ちません。
今までの生活で身についた厄をすべて祓い落として、新しい心と体でフレッシュなスタートを切りましょう。
私たちは、もっともっと幸せになっていいのです。
そのためには、厄落としが必要なのです。
厄落としといっても、宗教やおどろおどろしい儀式などとはいっさい関係ありません。
本書では、3000年の歴史を持つ風水の中から、Drコパ自身が実際に試みて、
確実に効果があった厄落とし法をご紹介します。
お金も手間もかからず、誰にでも簡単に実行できる風水術です。
あなたが本来、体内に備えている幸運を100%発揮するために、
そして日本の大地の龍脈を流れる幸運パワーを最大限に吸収するためには、
まず、清らかな心と体を取り戻すことが必要です。
そのために第1章では、年齢によって、あなたについている厄の性質と傾向を知り、
幸せになるための具体的な風水をご紹介します。
第2章では、日常生活で実行できる厄落とし法をご紹介します。
気持ちが落ち込んだ時、いい解決策が見つからない時、現状を打破して新しい道を開きたいときなど、
ぜひ試してみてください。
第3章では、厄落としのための住まいの場所別・風水インテリア術をくわしく解説します。
「お金がない」「体調が悪い」「夫婦仲が悪い」というのは、たいてい間取りを見れば原因がわかります。
ここではすべての読者に対応できるよう、八方位別・場所別にくわしく解説しました。
本書を読み進めれば、誰にでも風水が実行できるように、わかりやすく説明してあります。
さらに、生まれた年の環境によって、どんな厄がつきやすいのかがわかるよう、
付録として本命星別厄落とし法を載せておきましたので、ぜひ参考にしてください。
この1冊で、あなたの厄落とし対策は完壁です。
いつまでもウジウジ悩んでいるのは時間と運気のムダづかいです。
明るく楽しくウキウキと風水を実行して、厄を祓い落とし、本物の幸せをがっちりつかみ取ってください。
幸せはクセになります。 ご一緒に、開運の第一歩を踏み出しましょう。